時計台とけいだいの影かげを踏ふみながら歩あるいた
去年きょねんの秋あきと何なにも変かわらない
あなただけがいない この街まちにはいない
今年ことしの秋あきを枯かれ葉はが埋うめる
小ちいさな倖しあわせを掴つかみきれないまま
迷まよい込こんだ心こころ 漂ただよう街角まちかど
降ふり出だしそうな空そら 震ふるえてる小枝こえだが
僕ぼくを映うつしている 窓まどガラスに爪つめを立たてる
それぞれの風かぜが胸むねを凍こおらせてく
冬物語ふゆものがたり 静しずかに始はじまる
やがて白しろい雪ゆきが 悲かなしみを被おおって
洗あらい流ながして春はるをむかえるよ
掴つかみきれないもの それが夢ゆめなんだと
わかっていたならば 目めかくししたまま
一人ひとり部屋べやの中なかで 生いきていればいいと
なだめているように 時計台とけいだいが心こころ叩たたく
時計台tokeidaiのno影kageをwo踏fuみながらminagara歩aruいたita
去年kyonenのno秋akiとto何naniもmo変kaわらないwaranai
あなただけがいないanatadakegainai このkono街machiにはいないnihainai
今年kotoshiのno秋akiをwo枯kaれre葉haがga埋uめるmeru
小chiiさなsana倖shiawaせをsewo掴tsukaみきれないままmikirenaimama
迷mayoいi込koんだnda心kokoro 漂tadayoうu街角machikado
降fuりri出daしそうなshisouna空sora 震furuえてるeteru小枝koedaがga
僕bokuをwo映utsuしているshiteiru 窓madoガラスgarasuにni爪tsumeをwo立taてるteru
それぞれのsorezoreno風kazeがga胸muneをwo凍kooらせてくraseteku
冬物語fuyumonogatari 静shizuかにkani始hajiまるmaru
やがてyagate白shiroいi雪yukiがga 悲kanaしみをshimiwo被ooってtte
洗araいi流nagaしてshite春haruをむかえるよwomukaeruyo
掴tsukaみきれないものmikirenaimono それがsorega夢yumeなんだとnandato
わかっていたならばwakatteitanaraba 目meかくししたままkakushishitamama
一人hitori部屋beyaのno中nakaでde 生iきていればいいとkiteirebaiito
なだめているようにnadameteiruyouni 時計台tokeidaiがga心kokoro叩tataくku