利根とねの川風かわかぜ 吹ふくまま気きまま
舟ふねにまかせて 月見つきみ酒ざけ
酔よえばひととき 忘わすれる浮世うきよ
今いまじゃ平手ひらても ざんざら真菰まこも
義理ぎりの着流きながし 落おとし差ざし
はぐれ葦切よしきり さわぐな啼なくな
啼なけばくずれる 水鏡みずかがみ
なんだ神田かんだの ひと悶着もんちゃくは
捨すてて流ながれて 旅たび空ぞら夜空よぞら
江戸えどは日ひに日ひに 遠とおくなる
血ちの気けあるうちゃ 性根しょうねは坐すわる
見栄みえを承知しょうちの 捨すて台詞ぜりふ
酒さけをひとふき 鯉口こいぐち切ぎれば
抜ぬいた白刃しらはに 涙なみだか露つゆか
今宵こよい名残なごりの 利根とねの月つき
利根toneのno川風kawakaze 吹fuくままkumama気kiままmama
舟funeにまかせてnimakasete 月見tsukimi酒zake
酔yoえばひとときebahitotoki 忘wasuれるreru浮世ukiyo
今imaじゃja平手hirateもmo ざんざらzanzara真菰makomo
義理giriのno着流kinagaしshi 落otoしshi差zaしshi
はぐれhagure葦切yoshikiri さわぐなsawaguna啼naくなkuna
啼naけばくずれるkebakuzureru 水鏡mizukagami
なんだnanda神田kandaのno ひとhito悶着monchakuはha
捨suててtete流nagaれてrete 旅tabi空zora夜空yozora
江戸edoはha日hiにni日hiにni 遠tooくなるkunaru
血chiのno気keあるうちゃaruucha 性根syouneはha坐suwaるru
見栄mieをwo承知syouchiのno 捨suてte台詞zerifu
酒sakeをひとふきwohitofuki 鯉口koiguchi切giればreba
抜nuいたita白刃shirahaにni 涙namidaかka露tsuyuかka
今宵koyoi名残nagoりのrino 利根toneのno月tsuki