都会とかいの鐘かねの音ねが 聞きこえるこの部屋へやで
あてもなく髪かみをとく 悲かなしい女おんなひとり
指先ゆびさきでたどるのは 帰かえらぬ思おもい出で
風かぜのように波なみのように 消きえ果はてた夢ゆめよ
悲かなしみはいつも女おんなだけに
つきまとうものでしょうか
そして、その悲かなしみを抱だいて生いきるのが
女おんなの運命うんめいなのでしょうか
私わたしはイヤ これ以上いじょう泣なくのはイヤ
ね、行いかないで! 行いかないで!
ひび割われた鏡かがみさへ あなたを映うつすの
傷きずついたこの胸むねに 渦うずを巻まく涙なみだ
愛あいすることしか知しらない女おんなだと
言いって笑わらわないで
私わたしが生いきてゆくにはどうしても
あなたが必要ひつようなのよ
この指ゆびでこの手てのひらで一体いったい
誰だれを抱だけと言いうの?
ああ 愛あいに叛そむくほど
私わたしは不実ふじつな女おんなじゃないの
あなたにはわからない 別わかれの痛いたみさへ
いつの日ひも悲かなしみは 女おんなだけのものね
行いかないで、ね、あなた、行いかないで
行いかないで 行いかないで!
都会tokaiのno鐘kaneのno音neがga 聞kiこえるこのkoerukono部屋heyaでde
あてもなくatemonaku髪kamiをとくwotoku 悲kanaしいshii女onnaひとりhitori
指先yubisakiでたどるのはdetadorunoha 帰kaeらぬranu思omoいi出de
風kazeのようにnoyouni波namiのようにnoyouni 消kiえe果haてたteta夢yumeよyo
悲kanaしみはいつもshimihaitsumo女onnaだけにdakeni
つきまとうものでしょうかtsukimatoumonodesyouka
そしてsoshite、そのsono悲kanaしみをshimiwo抱daいてite生iきるのがkirunoga
女onnaのno運命unmeiなのでしょうかnanodesyouka
私watashiはhaイヤiya これkore以上ijou泣naくのはkunohaイヤiya
ねne、行iかないでkanaide! 行iかないでkanaide!
ひびhibi割waれたreta鏡kagamiさへsahe あなたをanatawo映utsuすのsuno
傷kizuついたこのtsuitakono胸muneにni 渦uzuをwo巻maくku涙namida
愛aiすることしかsurukotoshika知shiらないranai女onnaだとdato
言iってtte笑waraわないでwanaide
私watashiがga生iきてゆくにはどうしてもkiteyukunihadoushitemo
あなたがanataga必要hitsuyouなのよnanoyo
このkono指yubiでこのdekono手teのひらでnohirade一体ittai
誰dareをwo抱daけとketo言iうのuno?
ああaa 愛aiにni叛somuくほどkuhodo
私watashiはha不実fujitsuなna女onnaじゃないのjanaino
あなたにはわからないanatanihawakaranai 別wakaれのreno痛itaみさへmisahe
いつのitsuno日hiもmo悲kanaしみはshimiha 女onnaだけのものねdakenomonone
行iかないでkanaide、ねne、あなたanata、行iかないでkanaide
行iかないでkanaide 行iかないでkanaide!