魔法使い 歌詞 焚吐 ふりがな付

あなたが空そらへ昇のぼってから 途端とたんに苦手にがてなことが増ふえた
僕ぼくを許ゆるす方法ほうほう アルバムを開ひらく音おと
このピンチ あなたならどうやって切きり抜ぬける?
何万なんまんという言葉ことばたちが収容しゅうようされたこの頭あたまが
導みちびき出だす解かいは 驚おどろくほど拙まずくてさ
いつもいつも 周まわりに迷惑めいわくかけてばっかなんだ

レンタルショップの隅すみっこ あなたと最後さいご観みた映画えいがは今日きょうも貸かし出だし中ちゅう
感傷かんしょうにさえ浸ひたるな、と?
何なにかがあった人ひとたちが 何なにもなかったかのように通とおり過すぎる
泣ないている僕ぼくが馬鹿ばかみたいじゃないか

記憶きおくの中なかのあなたはとても不器用ぶきように だけど上手じょうずに笑わらっていたよね
僕ぼくらの明日あしたはこんなにも輝かがやかしいんだと 優やさしく騙だましてくれたよね
さあ あの魔法まほうをもう一度いちどかけてくれないか
じゃないと今いまにも呆気あっけなく挫くじけてしまいそう

あなたが灰はいに変かわってから 心こころの制御せいぎょが効きかなくなった
夜通よどおし落おち込こんで 親切しんせつだって無下むげにして
いつまでも物覚ものおぼえ悪わるくってごめんね

真まっ直すぐ歩あるけぬネオン街がい 聞きこえた舌打したうち
訳わけも外そとからないままにひたすら頭あたま下さげて
利口りこうの対義語たいぎごみたいな生いき様ざま晒さらしているよ
この罰ばつは 一体いったいいつ頃ごろ終おわってくれんのかな

記憶きおくの中なかのあなたはよろけながらも 力強ちからづよく進すすんでいたよね
「どの困難こんなんにも必かならず意味いみがあるんだと」世界一せかいいちイカした見栄みえを張はったね
さあ あの魔法まほうをもう一度いちど見みせてくれないか
一生いっしょうに一度いちどのお願ねがい

「あいつの夢ゆめごとお前まえは背負せおった」 なんて外野がいやが言いっているんだ
全部ぜんぶが全部ぜんぶ叶かなえられるほど 器用きようでも何なんでもない
あなたからも一言ひとこと言いってやって 僕ぼくを一番いちばんに知しり尽つくしたあなたが…
あなたは… あなたはもう居いない

記憶きおくの中なかのあなたはとても不器用ぶきように だけど上手じょうずに笑わらっていたよね
僕ぼくらの明日あしたはこんなにも輝かがやかしいんだと 優やさしく騙だましてくれたよね
ああ あの魔法まほうに縋すがっているだけじゃいけないや
分わかってる 分わかってるけどさ どうしたって寂さびしいよ