一人の歌い手、たわいのない独り言 歌詞 笹木勇一郎 ふりがな付

待望たいぼうの復帰戦ふっきせん
ぼくが目めにしたもの
聴きいてきたもの
触ふれてきたもの
手てに入いれたもの
捨すててきたもの
裏切うらぎったもの

歩あるいた道みち
好すきだった街まち
描えがいてたもの
諦あきらめたもの
嫌いやだったこと
悔くやしかったこと
ズルくなったこと
失うしなったもの

すべて含ふくめて いま歌うたっているのさ
どこかの誰だれかさんにも この声こえを届とどけたいから
すべて含ふくめて 足たりないものぽかりさ
優やさしさ 死しぬまえに 歌うたえるだけ歌うたってみるのさ

何回なんかいころんだって 何回なんかいふてくされたって
ずっと待まってる 君きみが待まってるから
何度なんどでも立たち上あがるのさ

すべて含ふくめて いま歌うたっているのさ
目めの前まえ 暗くらくなっても 光ひかりを届とどけたいから
すべて含ふくめて また歌うたってゆくのさ
愛あいする君きみにもっと 幸しあわせを捧ささげたいから

全部含ぜんぶふくめて 足たりないものばかりでも
優やさしさ 死しぬまえに 歌うたえるだけ歌うたってゆくのさ