忘わすれてしまえと 山背やませがうなる
カモメはもがいて 身みを削けずる
あなた行いかないで 私わたしを置おいて 行いかないで
波なみが 波なみが 心こころに刺ささる
泣なけとばかりに 海峡かいきょう無情むじょう
焦こがれる思おもいを 振ふり切きるように
錨いかりを巻まきあげ 船ふねが出でる
髪かみの先さきまでも 寒さむさが沁しみる 先さきまでも
せめて せめて あと一日いちにちを
私わたしに欲ほしい 海峡かいきょう無情むじょう
あなたを愛あいした 暦こよみの数かずを
めくれば未練みれんの 渦うずになる
細ほそるこの胸むねを も一度いちど抱だいて この胸むねを
何故なぜに 何故なぜに 別わかれを急せかす
連絡船れんらくせんよ 海峡かいきょう無情むじょう
忘wasuれてしまえとreteshimaeto 山背yamaseがうなるgaunaru
カモメkamomeはもがいてhamogaite 身miをwo削kezuるru
あなたanata行iかないでkanaide 私watashiをwo置oいてite 行iかないでkanaide
波namiがga 波namiがga 心kokoroにni刺saさるsaru
泣naけとばかりにketobakarini 海峡kaikyou無情mujou
焦koがれるgareru思omoいをiwo 振fuりri切kiるようにruyouni
錨ikariをwo巻maきあげkiage 船funeがga出deるru
髪kamiのno先sakiまでもmademo 寒samuさがsaga沁shiみるmiru 先sakiまでもmademo
せめてsemete せめてsemete あとato一日ichinichiをwo
私watashiにni欲hoしいshii 海峡kaikyou無情mujou
あなたをanatawo愛aiしたshita 暦koyomiのno数kazuをwo
めくればmekureba未練mirenのno 渦uzuになるninaru
細hosoるこのrukono胸muneをwo もmo一度ichido抱daいてite このkono胸muneをwo
何故nazeにni 何故nazeにni 別wakaれをrewo急seかすkasu
連絡船renrakusenよyo 海峡kaikyou無情mujou