はじめて背広せびろを 着きたその日ひ
目頭めがしらおさえて 泣ないていた
おふくろよ ありがとう
苦労くろう教おしえりゃ 手てに余あまる
あれから春はるが また秋あきが
増ふえた白髪しらがが 目めにしみる
いくつになっても 子こは子供こども
いくつになっても 親おやは親おや
おふくろよ ありがとう
無茶むちゃも重かさねた 困こまらせた
ひとりで酒さけを 呑のむ夜よるは
思おもいだすんだ がきの頃ころ
ふたりで並ならべば 今更いまさらに
ちいさくなったと そう思おもう
おふくろよ ありがとう
俺おれが今夜こんやは 背せおう番ばん
筋すじくれだった 薬指くすりゆび
せめてあげたい しあわせを
はじめてhajimete背広sebiroをwo 着kiたそのtasono日hi
目頭megashiraおさえてosaete 泣naいていたiteita
おふくろよofukuroyo ありがとうarigatou
苦労kurou教oshiえりゃerya 手teにni余amaるru
あれからarekara春haruがga またmata秋akiがga
増fuえたeta白髪shiragaがga 目meにしみるnishimiru
いくつになってもikutsuninattemo 子koはha子供kodomo
いくつになってもikutsuninattemo 親oyaはha親oya
おふくろよofukuroyo ありがとうarigatou
無茶muchaもmo重kasaねたneta 困komaらせたraseta
ひとりでhitoride酒sakeをwo 呑noむmu夜yoruはha
思omoいだすんだidasunda がきのgakino頃koro
ふたりでfutaride並naraべばbeba 今更imasaraにni
ちいさくなったとchiisakunattato そうsou思omoうu
おふくろよofukuroyo ありがとうarigatou
俺oreがga今夜konyaはha 背seおうou番ban
筋sujiくれだったkuredatta 薬指kusuriyubi
せめてあげたいsemeteagetai しあわせをshiawasewo