言葉少ことばすくなに 目めと目めで話はなす
明日あすは嫁とついで ゆくおまえ
なべを囲かこんで 水みずいらず
幼おさない頃ころが 目めに浮うかぶ
たとえ苗字みょうじは 変かわっても
ここがおまえの ふるさとだ
ふすま越ごしから荷造にづくりの音おと
聞きけば目頭めがしら 熱あつくなる
心こころづくしの 結納ゆいのうが
嫁とついだ後あとの 置おき土産みやげ
変かわりないよと一文字ひともじの
たまに便たよりが あればいい
芯しんの強つよさは 母かあさんゆずり
涙なみだもろさは 父ちちゆずり
春夏秋冬しゅんかしゅうとう 数かぞえれば
二十才はたちと幾いくつ 過すぎたやら
娘むすめざかりの晴はれ姿すがた
背中せなか見送みおくる 年としになる
言葉少kotobasukuなにnani 目meとto目meでde話hanaすsu
明日asuはha嫁totsuいでide ゆくおまえyukuomae
なべをnabewo囲kakoんでnde 水mizuいらずirazu
幼osaないnai頃koroがga 目meにni浮uかぶkabu
たとえtatoe苗字myoujiはha 変kawaってもttemo
ここがおまえのkokogaomaeno ふるさとだfurusatoda
ふすまfusuma越goしからshikara荷造nidukuりのrino音oto
聞kiけばkeba目頭megashira 熱atsuくなるkunaru
心kokoroづくしのdukushino 結納yuinouがga
嫁totsuいだida後atoのno 置oきki土産miyage
変kaわりないよとwarinaiyoto一文字hitomojiのno
たまにtamani便tayoりがriga あればいいarebaii
芯shinのno強tsuyoさはsaha 母kaaさんゆずりsanyuzuri
涙namidaもろさはmorosaha 父chichiゆずりyuzuri
春夏秋冬syunkasyuutou 数kazoえればereba
二十才hatachiとto幾ikuつtsu 過suぎたやらgitayara
娘musumeざかりのzakarino晴haれre姿sugata
背中senaka見送miokuるru 年toshiになるninaru