(第だい一いち楽章がくしょう)
Rem le woe, Rem le mea fatrauwa le ze nelu mirya.
(私わたしが見みてきた、知しり得える過去かこを語かたろう)
Malice le arie le arue, REMLEROSE le ralie.
(魔女まじょの詩しの存在そんざい、そしてこの国くにを襲おそった悲劇ひげきを)
豊ゆたかな緑みどり溢あふれる国くに 真紅しんくの薔薇ばらは民たみの証あかし
若わかき領主りょうしゅフロンザック 幼おさなき姫君ひめぎみアンダルシア
仲なか睦むつまじく暮くらしていた
Arie le harzi le vilte le noh wariz.
(永遠えいえんの幸しあわせを信しんじる人々ひとびと)
"Erre virrla!"
(今いまこの刻ときよ、万歳ばんざい!)
Vilte le woe.
(人々ひとびとは云いう)
"Rem la noh vaztw. Wize vaize le arue"
(美うつくしき領主りょうしゅたちがいれば何なにも恐おそれるるに足たらずと)
父ちちの形見かたみ 想おもい受うけ継つぎ
揺ゆれる民たみの心こころ束たばねた
聡明そうめいな兄妹きょうだいを慕したう者もの達たちは多おおく
穏おだやかで平和へいわだった日々ひび
突如とつじょ国くにを襲おそった 血ちを失うしなう流行病やまい
死神しにがみの鎌かまに狩かられる犠牲者ひとは途絶とだえず
絶望ぜつぼうの嵐あらしの中なか 真相しんそうを掴つかんだ領主りょうしゅ
「これは病やまいではない。 森もりに巣食すくった魔女まじょの呪のろいだ」
(第二だいに楽章がくしょう)
朱あかい月つきの夜よる 深ふかい森もりの中なか
誘さそう歌声うたごえ辿たどり進すすむ
左手ひだりてに薔薇ばらを刻きざむ騎士きしの盾たて
右手みぎてには銀ぎんの剣けん携たずさえ
森もりの館ひつぎで迎むかえた主ぬしは
朱あかい瞳ひとみと闇やみ色いろの髪かみ
絶世ぜっせいの美貌びぼう 狂気きょうきの微笑ほほえみ
隠かくした牙きばが領主りょうしゅを狙ねらう
「我わが民たみ苦くるしめ、呪のろうはお前まえか!」
襲おそい掛かかった魔女まじょは突然とつぜん
苦くるしみやがて老婆ろうばの姿すがたに
毒どくと怒いかりに塗まみれた彼女かのじょは
謀はかった彼かれの大切たいせつな妹いもうとを奪うばいに城しろへ
Rem le marie-Fem la hinare!
(我わが眷属けんぞく、霧きりとなれ)
Fronzak la mea haria...
(憎にくき愚おろかなフロンザックよ…)
Rem le marie-Fem la mirya!
(我わが眷属けんぞく、見みているがいい!)
Nere Malice la Andalucia...
(お前まえの可愛かわいい妹いもうとを(アンダルシア) 、 私わたしの新あたらしい身体からだにしてやる…)
(第三だいさん楽章がくしょう)
戻もどらない兄あにの帰還きかんを待まち続つづける姫君ひめぎみ
その首くびに魔女まじょの呪のろいの刻印しるしが浮うかぶ
死しを纏まとう絶望ぜつぼうから救すくう薬くすりがあると
訪おとずれた老婆ろうばが手渡てわたす血ちの杯はい
その身み侵おかされた姫ひめは 朱あかの月つきに血ちを求もとめ
記憶きおく全すべてが消きえる最期さいごの日ひ 魔女まじょに呑のまれる
(第四だいよん楽章がくしょう)
悲かなしみの雨あめが降ふる 葬儀そうぎの朝あさ
亡なき少女しょうじょは棺ひつぎに眠ねむる
せめてもの餞はなむけに 愛あいしていた
彼女かのじょの名なの薔薇ばらを敷しき詰つめて見送みおくろう
Fem la roze arlie. Rem le roze.
(私達わたしたちの薔薇ばらよ、永遠えいえんに)
「ああ、哀あわれな姫君ひめぎみよ、どうか安やすらかに――」
空そらに響ひびく鎮魂ちんこんの歌うた
不意ふいに黒くろく枯かれる薔薇ばら 開ひらいた瞳ひとみは朱あかく
逃にげ惑まどう人ひとを喰くらう その姿すがたは「魔女まじょ」のもの
やがて城しろから消きえ去さる人ひとの気配けはい
その地ちに残のこされたのは――
呪のろわれた姫ひめを救すくうのは誰だれ…?
(第dai一ichi楽章gakusyou)
Rem le woe, Rem le mea fatrauwa le ze nelu mirya.
(私watashiがga見miてきたtekita、知shiりri得eるru過去kakoをwo語kataろうrou)
Malice le arie le arue, REMLEROSE le ralie.
(魔女majoのno詩shiのno存在sonzai、そしてこのsoshitekono国kuniをwo襲osoったtta悲劇higekiをwo)
豊yutaかなkana緑midori溢afuれるreru国kuni 真紅shinkuのno薔薇baraはha民tamiのno証akashi
若wakaきki領主ryousyuフロンザックfuronzakku 幼osanaきki姫君himegimiアンダルシアandarushia
仲naka睦mutsuまじくmajiku暮kuらしていたrashiteita
Arie le harzi le vilte le noh wariz.
(永遠eienのno幸shiawaせをsewo信shinじるjiru人々hitobito)
"Erre virrla!"
(今imaこのkono刻tokiよyo、万歳banzai!)
Vilte le woe.
(人々hitobitoはha云iうu)
"Rem la noh vaztw. Wize vaize le arue"
(美utsukuしきshiki領主ryousyuたちがいればtachigaireba何naniもmo恐osoreるるにruruni足taらずとrazuto)
父chichiのno形見katami 想omoいi受uけke継tsuぎgi
揺yuれるreru民tamiのno心kokoro束tabaねたneta
聡明soumeiなna兄妹kyoudaiをwo慕shitaうu者mono達tachiはha多ooくku
穏odaやかでyakade平和heiwaだったdatta日々hibi
突如totsujo国kuniをwo襲osoったtta 血chiをwo失ushinaうu流行病yamai
死神shinigamiのno鎌kamaにni狩kaられるrareru犠牲者hitoはha途絶todaえずezu
絶望zetsubouのno嵐arashiのno中naka 真相shinsouをwo掴tsukaんだnda領主ryousyu
「これはkoreha病yamaiではないdehanai。 森moriにni巣食sukuったtta魔女majoのno呪noroいだida」
(第二daini楽章gakusyou)
朱akaいi月tsukiのno夜yoru 深fukaいi森moriのno中naka
誘sasoうu歌声utagoe辿tadoりri進susuむmu
左手hidariteにni薔薇baraをwo刻kizaむmu騎士kishiのno盾tate
右手migiteにはniha銀ginのno剣ken携tazusaえe
森moriのno館hitsugiでde迎mukaえたeta主nushiはha
朱akaいi瞳hitomiとto闇yami色iroのno髪kami
絶世zesseiのno美貌bibou 狂気kyoukiのno微笑hohoemi
隠kakuしたshita牙kibaがga領主ryousyuをwo狙neraうu
「我waがga民tami苦kuruしめshime、呪noroうはおuhao前maeかka!」
襲osoいi掛kaかったkatta魔女majoはha突然totsuzen
苦kuruしみやがてshimiyagate老婆roubaのno姿sugataにni
毒dokuとto怒ikaりにrini塗mamiれたreta彼女kanojoはha
謀hakaったtta彼kareのno大切taisetsuなna妹imoutoをwo奪ubaいにini城shiroへhe
Rem le marie-Fem la hinare!
(我waがga眷属kenzoku、霧kiriとなれtonare)
Fronzak la mea haria...
(憎nikuきki愚oroかなkanaフロンザックfuronzakkuよyo…)
Rem le marie-Fem la mirya!
(我waがga眷属kenzoku、見miているがいいteirugaii!)
Nere Malice la Andalucia...
(おo前maeのno可愛kawaiいi妹imoutoをwo(アンダルシアandarushia) 、 私watashiのno新ataraしいshii身体karadaにしてやるnishiteyaru…)
(第三daisan楽章gakusyou)
戻modoらないranai兄aniのno帰還kikanをwo待maちchi続tsuduけるkeru姫君himegimi
そのsono首kubiにni魔女majoのno呪noroいのino刻印shirushiがga浮uかぶkabu
死shiをwo纏matoうu絶望zetsubouからkara救sukuうu薬kusuriがあるとgaaruto
訪otozuれたreta老婆roubaがga手渡tewataすsu血chiのno杯hai
そのsono身mi侵okaされたsareta姫himeはha 朱akaのno月tsukiにni血chiをwo求motoめme
記憶kioku全subeてがtega消kiえるeru最期saigoのno日hi 魔女majoにni呑noまれるmareru
(第四daiyon楽章gakusyou)
悲kanaしみのshimino雨ameがga降fuるru 葬儀sougiのno朝asa
亡naきki少女syoujoはha棺hitsugiにni眠nemuるru
せめてものsemetemono餞hanamukeにni 愛aiしていたshiteita
彼女kanojoのno名naのno薔薇baraをwo敷shiきki詰tsuめてmete見送miokuろうrou
Fem la roze arlie. Rem le roze.
(私達watashitachiのno薔薇baraよyo、永遠eienにni)
「ああaa、哀awaれなrena姫君himegimiよyo、どうかdouka安yasuらかにrakani――」
空soraにni響hibiくku鎮魂chinkonのno歌uta
不意fuiにni黒kuroくku枯kaれるreru薔薇bara 開hiraいたita瞳hitomiはha朱akaくku
逃niげge惑madoうu人hitoをwo喰kuらうrau そのsono姿sugataはha「魔女majo」のものnomono
やがてyagate城shiroからkara消kiえe去saるru人hitoのno気配kehai
そのsono地chiにni残nokoされたのはsaretanoha――
呪noroわれたwareta姫himeをwo救sukuうのはunoha誰dare…?