時代おくれの酒場 歌詞 高倉健 ふりがな付

「人ひとが心こころに思おもうことは誰だれも止とめることはできない…」

この街まちには 不似合ふにあいな
時代じだいおくれの この酒場さかばに
今夜こんやもやってくるのは
ちょっと疲つかれた男達おとこたち
風かぜの寒さむさを しのばせた
背広姿せびろすがたの 男達おとこたち
酔よいがまわれば それぞれに
歌うたの一ひとつもとびだして
歌うたを歌うたえば 血ちがさわぐ
せつなさに酔よいどれて
気きがつけば 窓まどのすき間まに
朝あさの気配けはいが しのび込こむ
どこかに何なにか ありそうな
そんな気きがして
俺おれはこんなところにいつまでも
いるんじゃないと
この町まちには 住すみあきて
俺おれの女おんなも どこかへ行いった
あいつ今頃いまごろどこでどうして
どんな男おとこといるんだろ
夢ゆめの若わかさを 知しりもせず
夢ゆめをさがしているんだろ

ルルル…