霧きりは男おとこの ため息いきか
それとも女おんなの 寒さむい吐息といきか
お前まえと別わかれた あの日ひから
俺おれには帰かえる 場所ばしょがない
港みなとのような 女おんなだった
割われた裏窓うらまど 夜霧よぎりの運河うんが
ふらり気きままに 逢あいに来きて
温ぬくもりむさぶり 次つぎの港みなとへ
本気ほんきになるのは 野暮やぼなんて
男おとこはいつも 愚おろか者もの
懺悔ざんげのように 酒さけを呑のんだ
月つきも見みえない 夜霧よぎりの運河うんが
夢ゆめは男おとこの いい訳わけか
それとも女おんなの 淡あわい願ねがいか
旅たびから旅たびへの 暮くらしには
こころが眠ねむる 場所ばしょがない
さみしく微笑わらう 女おんなだった
泣ないていないか 夜霧よぎりの運河うんが
霧kiriはha男otokoのno ためtame息ikiかka
それともsoretomo女onnaのno 寒samuいi吐息toikiかka
おo前maeとto別wakaれたreta あのano日hiからkara
俺oreにはniha帰kaeるru 場所basyoがないganai
港minatoのようなnoyouna 女onnaだったdatta
割waれたreta裏窓uramado 夜霧yogiriのno運河unga
ふらりfurari気kiままにmamani 逢aいにini来kiてte
温nukuもりむさぶりmorimusaburi 次tsugiのno港minatoへhe
本気honkiになるのはninarunoha 野暮yaboなんてnante
男otokoはいつもhaitsumo 愚oroかka者mono
懺悔zangeのようにnoyouni 酒sakeをwo呑noんだnda
月tsukiもmo見miえないenai 夜霧yogiriのno運河unga
夢yumeはha男otokoのno いいii訳wakeかka
それともsoretomo女onnaのno 淡awaいi願negaいかika
旅tabiからkara旅tabiへのheno 暮kuらしにはrashiniha
こころがkokoroga眠nemuるru 場所basyoがないganai
さみしくsamishiku微笑waraうu 女onnaだったdatta
泣naいていないかiteinaika 夜霧yogiriのno運河unga