下駄げたをならして奴やつがくる
腰こしに手てぬぐいぶらさげて
学生服がくせいふくにしみこんだ
男おとこの臭においがやってくる
アー夢ゆめよ よき友ともよ
おまえ今頃いまごろどの空そらの下したで
俺おれとおんなじあの星ほしみつめて何なに想おもう
可愛かわいいあの娘こに声こえかけられて
頬ほおをそめてたうぶな奴やつ
語かたり明あかせば下宿屋げしゅくやの
おばさん酒さけ持もってやってくる
アー恋こいよ よき友ともよ
俺おれは今いまでもこの町まちに住すんで
女房にょうぼう子供こどもに手てを焼やきながらも生いきている
古ふるき時代じだいと人ひとが言いう
今いまも昔むかしと俺おれは言いう
バンカラなどと口走くちばしる
古ふるき言葉ことばと悔くやみつつ
アー友ともと よき酒さけを
時ときを憂ういて飲のみあかしたい
今いまも昔むかしもこの酒さけつげば心地ここちよし
学生達がくせいたちが通とおりゆく
あいつ程ほどではないにしろ
まじめなのさと言いいたげに
肩かたで風かぜ切きって飛とんでゆく
アー友ともよ よき奴やつよ
今いまのくらしにあきたら二人ふたりで
夢ゆめをかかえて旅たびでもしないかあの頃ころへ
下駄getaをならしてwonarashite奴yatsuがくるgakuru
腰koshiにni手teぬぐいぶらさげてnuguiburasagete
学生服gakuseifukuにしみこんだnishimikonda
男otokoのno臭nioいがやってくるigayattekuru
アaー夢yumeよyo よきyoki友tomoよyo
おまえomae今頃imagoroどのdono空soraのno下shitaでde
俺oreとおんなじあのtoonnajiano星hoshiみつめてmitsumete何nani想omoうu
可愛kawaiいあのiano娘koにni声koeかけられてkakerarete
頬hooをそめてたうぶなwosometetaubuna奴yatsu
語kataりri明aかせばkaseba下宿屋gesyukuyaのno
おばさんobasan酒sake持moってやってくるtteyattekuru
アaー恋koiよyo よきyoki友tomoよyo
俺oreはha今imaでもこのdemokono町machiにni住suんでnde
女房nyoubou子供kodomoにni手teをwo焼yaきながらもkinagaramo生iきているkiteiru
古furuきki時代jidaiとto人hitoがga言iうu
今imaもmo昔mukashiとto俺oreはha言iうu
バンカラbankaraなどとnadoto口走kuchibashiるru
古furuきki言葉kotobaとto悔kuyaみつつmitsutsu
アaー友tomoとto よきyoki酒sakeをwo
時tokiをwo憂uいてite飲noみあかしたいmiakashitai
今imaもmo昔mukashiもこのmokono酒sakeつげばtsugeba心地kokochiよしyoshi
学生達gakuseitachiがga通tooりゆくriyuku
あいつaitsu程hodoではないにしろdehanainishiro
まじめなのさとmajimenanosato言iいたげにitageni
肩kataでde風kaze切kiってtte飛toんでゆくndeyuku
アaー友tomoよyo よきyoki奴yatsuよyo
今imaのくらしにあきたらnokurashiniakitara二人futariでde
夢yumeをかかえてwokakaete旅tabiでもしないかあのdemoshinaikaano頃koroへhe