タンゴ ダダ 歌詞 ALI PROJECT ふりがな付

革張かわばりの寝椅子カウチ
裸はだかの背せに貼付はりつく
ただ一点いってんを見みつめ
死人しにんのポーズ

紫むらさきの烟けむり纏まとう
その眼差まなざしは
乾かわいた砂すなのように
どこまでも私わたしを沈しずめる

行いき場ばのない
哀かなしみたちが今いま
重かさなり合あい踊おどりだすのは
情熱じょうねつのタンゴなの
燃もえ尽つきるまで接吻くちづけを
交かわしましょう

支那しな扇おうぎあおぐ
黄昏たそがれのバルコンで
宵闇よいやみ待まつ肌はだに
白昼夢はくちゅうむの心こころを添そえて

失うしなうこと
分わかっているのなら
やさしい手てで殺ころしてみてよ
この恋こいを ひと思おもい
鮮あざやかな熱あつい血ちが
まだ流ながれるうち

行いき場ばのない
悦よろこびたちが今いま
重かさなり合あい踊おどってるのは
情熱じょうねつのタンゴなの
息いき絶たえるまで抱擁ほうようを
つづけましょう

失うしなうこと
分わかってしまうから
女おんなの手ては壊こわしていくの
また愛あいを 人生じんせいを
甘あまい声こえで愛いとしい名なを
囁ささやきながら