悪しき進化 歌詞 ALI PROJECT ふりがな付

夜更よふけに満みちる 嵐あらしの雨あめの
たった一滴ひとしずくに

選えらび取とられて やがて射貫いぬかれて
波紋はもん立たつ一点いってん
守まもれる囲かこいは 影かげを曳ひいて広ひろがる

生いきてこれまで 地ちを踏ふみ足あしは
歩あゆんだと言いえるか

何なにに当あたって 誰だれにぶつかって
自由じゆうを失うしない
手てにした重おもみは 風かぜが語かたる幻まぼろし

人ひとはどうしても
出会であわずにいられぬ
いつか 呪のろわしい己おのれの姿すがたと
顔かおを覆おおうほどの


生うまれる朝あさのひかりはすべて
死しからこぼれてくる

だからこの眼めは 見みえざる向むこうの
眩まぶしさを知しっている
涙なみだは気きづかぬ振ふりの為ために
溢あふれた

人ひとはどうしても求もとめずにいられぬ
この世よにありき
美うつくしい美うつくしいものを
密ひそやかに
甘あまく深ふかく長ながらう息いき止とまろうが
神かみへ捧ささぐ信仰しんこうに似にた
厳おごそかな苦くるしさを

けれど時ときとして悟さとらずにいられる
いつか 呪のろわしい己おのれの姿すがたと
映うつし重かさなった
甘あまい深ふかい微笑びしょうを持もつ分身ぶんしんの
神かみと悪あくを讃たたえ合あった
底そこ知しれぬ 魂たましいを