おじいちゃんは言いってた この歳としになっても
人ひととわかりあうことは とても難むずかしいと
おじいちゃんはこぼした この歳としになっても
人ひとと別わかれることは とても怖こわいと
椅子いすに深ふかく腰掛こしかけて 遠とおくを眺ながめる
目めの奥おくで揺ゆれる淋さびしさは おじいちゃんだけのもの
でも僕ぼくにもわかるよ 少すこしだけなら
僕ぼくもいつかそのくらい 深ふかく誰だれかを愛あいしたい
あなたが 一途いちずにおばあちゃんを愛あいしたように
お父とうさんは言いってた 男おとこの子こはね
どんなことがあっても 女おんなの子こを守まもるのさ
それからこう続つづけた お父とうさんがね
いない時ときは おまえが お母かあさんを守まもるんだと
声こえを荒あらげたりせず 決けして理屈りくつは並ならべず
静しずかな湖みずうみのように 姿すがたで教おしえた
いま僕ぼくにもわかるよ 少すこしだけなら
大事だいじに想おもうことと 大事だいじにすることは違ちがうと
あなたが 静しずかに僕ぼくらを愛あいしてくれたから
親子おやこにしましても 男女だんじょにしましても
愛あいとは共ともに素晴すばらしい 記憶きおくを残のこすことなのかもね
そんな記憶きおくなんて 私わたしにはないと
ゆうのであれば今いまから 描えがいてみませんか
まだまっさらな 明日あしたに 希望きぼうの絵えの具ぐをのせて
おじいちゃんはojiichanha言iってたtteta このkono歳toshiになってもninattemo
人hitoとわかりあうことはtowakariaukotoha とてもtotemo難muzukaしいとshiito
おじいちゃんはこぼしたojiichanhakoboshita このkono歳toshiになってもninattemo
人hitoとto別wakaれることはrerukotoha とてもtotemo怖kowaいとito
椅子isuにni深fukaくku腰掛koshikaけてkete 遠tooくをkuwo眺nagaめるmeru
目meのno奥okuでde揺yuれるreru淋sabiしさはshisaha おじいちゃんだけのものojiichandakenomono
でもdemo僕bokuにもわかるよnimowakaruyo 少sukoしだけならshidakenara
僕bokuもいつかそのくらいmoitsukasonokurai 深fukaくku誰dareかをkawo愛aiしたいshitai
あなたがanataga 一途ichizuにおばあちゃんをniobaachanwo愛aiしたようにshitayouni
おo父touさんはsanha言iってたtteta 男otokoのno子koはねhane
どんなことがあってもdonnakotogaattemo 女onnaのno子koをwo守mamoるのさrunosa
それからこうsorekarakou続tsuduけたketa おo父touさんがねsangane
いないinai時tokiはha おまえがomaega おo母kaaさんをsanwo守mamoるんだとrundato
声koeをwo荒araげたりせずgetarisezu 決keしてshite理屈rikutsuはha並naraべずbezu
静shizuかなkana湖mizuumiのようにnoyouni 姿sugataでde教oshiえたeta
いまima僕bokuにもわかるよnimowakaruyo 少sukoしだけならshidakenara
大事daijiにni想omoうこととukototo 大事daijiにすることはnisurukotoha違chigaうとuto
あなたがanataga 静shizuかにkani僕bokuらをrawo愛aiしてくれたからshitekuretakara
親子oyakoにしましてもnishimashitemo 男女danjoにしましてもnishimashitemo
愛aiとはtoha共tomoにni素晴subaらしいrashii 記憶kiokuをwo残nokoすことなのかもねsukotonanokamone
そんなsonna記憶kiokuなんてnante 私watashiにはないとnihanaito
ゆうのであればyuunodeareba今imaからkara 描egaいてみませんかitemimasenka
まだまっさらなmadamassarana 明日ashitaにni 希望kibouのno絵eのno具guをのせてwonosete