ママの味あじはミルキー パパの味あじはウイスキー
食卓しょくたくの上うえにのった誕生日たんじょうびケーキ
チョコペンの先さきっちょが僕ぼくの名前なまえを綴つづった
甘あまいインクが胸むねをくすぐった
こたつの中なかでは陣取じんとり合戦がっせん
四人よにんの家族かぞくの足あしが入いり組くんだ交差点こうさてん
ぶつかって押おし合あって姉ねえちゃんと喧嘩けんかしたっけ
ふくれっ面つらして ごめんね 思おもい出で
いつもの味付あじつけをいつもの茶碗ちゃわんで
いくつもの「いつもの」が暮くらしを刻きざんでる
なんて事ことないような記憶きおく
特別とくべつじゃなくても 余白よはくが家族かぞく
「お前まえの家いえはずっとここにあるんだからな」
家いえを出でる俺おれに何度なんども繰くり返かえす父親ちちおやの言葉ことばに
耳みみにはタコが出来できたよ けど
心こころには花はなが咲さいたよ ありがとう
前まえを向むかいたままで振ふり返かえるんだ
ここには目めを逸そらせない今いまがあるから
あなたの益々ますますの明あかるさを願ねがっては
また一ひとつ年としの数かずのロウソクに火ひを灯ともす
スニーカー脱ぬぎ捨すてて革靴かわぐつで刻きざむリズム
気付きづいたら三十路みそじ間近まぢか
マジか 時ときが過すぎるのは早はやいな
なんて目めを閉とじて思おもえば
これで良よかったのかな なんて考かんがえた
やるべき事ことをやり遂とげたはず金曜日きんようび
その直後ちょくごに言いい渡わたされた土曜どよう出勤しゅっきん
ブレる重心じゅうしん 揺ゆれる夕日ゆうひ 途切とぎれる 未来みらいとの通信つうしん
もしもし もしもし
此処ここが一体いったい何処どこなのか?俺おれは一体いったい誰だれなのか?
何なにもかもがわからなくなっちまったその時ときに
「早はやく帰かえって来こい。ネギ買かって来こい。」
君きみから受信じゅしん メール確認かくにん
時ときに安定あんていが反転はんてんし退屈たいくつに感かんじたり
街明まちあかり眩まぶしさに惹ひかれたり
それでも「おかえり」に勝まさる光ひかりなどない
ほらメガネ曇くもる 湯気ゆげが柔やわらかい
前まえを向むいたままで振ふり返かえるんだ
ここには目めを逸そらせない今いまがあるから
あなたの益々ますますの明あかるさを願ねがっては
また一ひとつ年としの数かずのロウソクに火ひを灯ともす
前まえを向むかいたままで振ふり返かえるんだ
ここには目めを逸そらせない今いまがあるから
あなたの益々ますますの明あかるさを願ねがっては
また一ひとつ年としの数かずのロウソクに火ひを灯ともす
前まえを向むかいたままで振ふり返かえるんだ
ここには 目めを逸そらせない今いまがあるから
年としの数かずのロウソクを吹ふき消けして暗くらくなる部屋へやの中なか
暗闇くらやみを笑えみが照てらし出だす
前まえを向むかいたままで振ふり返かえるんだ
ここには目めを逸そらせない今いまがあるから
あなたの益々ますますの明あかるさを願ねがっては
また一ひとつ年としの数かずのロウソクに火ひを灯ともす
ママmamaのno味ajiはhaミルキmirukiー パパpapaのno味ajiはhaウイスキuisukiー
食卓syokutakuのno上ueにのったninotta誕生日tanjoubiケkeーキki
チョコペンchokopenのno先sakiっちょがtchoga僕bokuのno名前namaeをwo綴tsuduったtta
甘amaいiインクinkuがga胸muneをくすぐったwokusugutta
こたつのkotatsuno中nakaではdeha陣取jintoりri合戦gassen
四人yoninのno家族kazokuのno足ashiがga入iりri組kuんだnda交差点kousaten
ぶつかってbutsukatte押oしshi合aってtte姉neeちゃんとchanto喧嘩kenkaしたっけshitakke
ふくれっfukurextu面tsuraしてshite ごめんねgomenne 思omoいi出de
いつものitsumono味付ajitsuけをいつものkewoitsumono茶碗chawanでde
いくつものikutsumono「いつものitsumono」がga暮kuらしをrashiwo刻kizaんでるnderu
なんてnante事kotoないようなnaiyouna記憶kioku
特別tokubetsuじゃなくてもjanakutemo 余白yohakuがga家族kazoku
「おo前maeのno家ieはずっとここにあるんだからなhazuttokokoniarundakarana」
家ieをwo出deるru俺oreにni何度nandoもmo繰kuりri返kaeすsu父親chichioyaのno言葉kotobaにni
耳mimiにはnihaタコtakoがga出来dekiたよtayo けどkedo
心kokoroにはniha花hanaがga咲saいたよitayo ありがとうarigatou
前maeをwo向mukaいたままでitamamade振fuりri返kaeるんだrunda
ここにはkokoniha目meをwo逸soらせないrasenai今imaがあるからgaarukara
あなたのanatano益々masumasuのno明akaるさをrusawo願negaってはtteha
またmata一hitoつtsu年toshiのno数kazuのnoロウソクrousokuにni火hiをwo灯tomoすsu
スニsuniーカkaー脱nuぎgi捨suててtete革靴kawagutsuでde刻kizaむmuリズムrizumu
気付kiduいたらitara三十路misoji間近majika
マジmajiかka 時tokiがga過suぎるのはgirunoha早hayaいなina
なんてnante目meをwo閉toじてjite思omoえばeba
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やるべきyarubeki事kotoをやりwoyari遂toげたはずgetahazu金曜日kinyoubi
そのsono直後chokugoにni言iいi渡wataされたsareta土曜doyou出勤syukkin
ブレbureるru重心juushin 揺yuれるreru夕日yuuhi 途切togiれるreru 未来miraiとのtono通信tsuushin
もしもしmoshimoshi もしもしmoshimoshi
此処kokoがga一体ittai何処dokoなのかnanoka?俺oreはha一体ittai誰dareなのかnanoka?
何naniもかもがわからなくなっちまったそのmokamogawakaranakunatchimattasono時tokiにni
「早hayaくku帰kaeってtte来koいi。ネギnegi買kaってtte来koいi。」
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時tokiにni安定anteiがga反転hantenしshi退屈taikutsuにni感kanじたりjitari
街明machiaかりkari眩mabuしさにshisani惹hiかれたりkaretari
それでもsoredemo「おかえりokaeri」にni勝masaるru光hikariなどないnadonai
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あなたのanatano益々masumasuのno明akaるさをrusawo願negaってはtteha
またmata一hitoつtsu年toshiのno数kazuのnoロウソクrousokuにni火hiをwo灯tomoすsu
前maeをwo向mukaいたままでitamamade振fuりri返kaeるんだrunda
ここにはkokoniha目meをwo逸soらせないrasenai今imaがあるからgaarukara
あなたのanatano益々masumasuのno明akaるさをrusawo願negaってはtteha
またmata一hitoつtsu年toshiのno数kazuのnoロウソクrousokuにni火hiをwo灯tomoすsu
前maeをwo向mukaいたままでitamamade振fuりri返kaeるんだrunda
ここにはkokoniha 目meをwo逸soらせないrasenai今imaがあるからgaarukara
年toshiのno数kazuのnoロウソクrousokuをwo吹fuきki消keしてshite暗kuraくなるkunaru部屋heyaのno中naka
暗闇kurayamiをwo笑eみがmiga照teらしrashi出daすsu
前maeをwo向mukaいたままでitamamade振fuりri返kaeるんだrunda
ここにはkokoniha目meをwo逸soらせないrasenai今imaがあるからgaarukara
あなたのanatano益々masumasuのno明akaるさをrusawo願negaってはtteha
またmata一hitoつtsu年toshiのno数kazuのnoロウソクrousokuにni火hiをwo灯tomoすsu