森もりの翳かげりに一人ひとり
何処どこにも誰だれもいない
何なにも思おもい出だせない
途切とぎれる追憶ついおく
引ひき摺ずる足あしは重おもく
失なくした心こころと
置おき去ざりにした記憶きおくを
訊たずねるほど縺もつれてしまう
迷まようことなく
止とまることもなく
ただ一目逢ひとめあいたくて
辿たどり着ついた樹海じゅかいの果はて
鎖とざされた過去かこを求もとめるほど
闇夜やみよに紛まぎれてしまう
取とり違ちがえた温ぬくもりは
誰だれのものなの
鍵かぎを抉こじ開あけて 手繰たぐり寄よせて
埋うずめた大地探だいちさぐれども
愛いとしき腕うでもその眼めも
貴方あなたじゃなかった
幽かすかに揺ゆれる
光ひかりの筋すじが
照てらした幻まぼろしに
想おもい馳はせてた
瞼まぶたに疼うずく
瞼まぶたに疼うずく
眠ねむれる傷痕きずあと
鮮あざやかに貫つらぬく様ように
沈黙しじまを裂さいた
つぎはぎの夜よるを集あつめるほど
躓つまづき崩くずれてしまう
踏ふみ外はずした現実げんじつは
灰はいに溺おぼれてく
鎖とざされた過去かこを求もとめるほど
闇夜やみよに紛まぎれてしまう
縋すがり付ついた木漏こもれ日びも
壊こわれてしまう
二度にどと戻もどれない帰かえれない
知しらないままでいたかった
信しんじ続つづけた私わたしは私わたしじゃなかった
森moriのno翳kageりにrini一人hitori
何処dokoにもnimo誰dareもいないmoinai
何naniもmo思omoいi出daせないsenai
途切togiれるreru追憶tsuioku
引hiきki摺zuるru足ashiはha重omoくku
失naくしたkushita心kokoroとto
置oきki去zaりにしたrinishita記憶kiokuをwo
訊tazuねるほどneruhodo縺motsuれてしまうreteshimau
迷mayoうことなくukotonaku
止toまることもなくmarukotomonaku
ただtada一目逢hitomeaいたくてitakute
辿tadoりri着tsuいたita樹海jukaiのno果haてte
鎖tozaされたsareta過去kakoをwo求motoめるほどmeruhodo
闇夜yamiyoにni紛magiれてしまうreteshimau
取toりri違chigaえたeta温nukuもりはmoriha
誰dareのものなのnomononano
鍵kagiをwo抉koじji開aけてkete 手繰taguりri寄yoせてsete
埋uzuめたmeta大地探daichisaguれどもredomo
愛itoしきshiki腕udeもそのmosono眼meもmo
貴方anataじゃなかったjanakatta
幽kasuかにkani揺yuれるreru
光hikariのno筋sujiがga
照teらしたrashita幻maboroshiにni
想omoいi馳haせてたseteta
瞼mabutaにni疼uzuくku
瞼mabutaにni疼uzuくku
眠nemuれるreru傷痕kizuato
鮮azaやかにyakani貫tsuranuくku様youにni
沈黙shijimaをwo裂saいたita
つぎはぎのtsugihagino夜yoruをwo集atsuめるほどmeruhodo
躓tsumaduきki崩kuzuれてしまうreteshimau
踏fuみmi外hazuしたshita現実genjitsuはha
灰haiにni溺oboれてくreteku
鎖tozaされたsareta過去kakoをwo求motoめるほどmeruhodo
闇夜yamiyoにni紛magiれてしまうreteshimau
縋sugaりri付tsuいたita木漏komoれre日biもmo
壊kowaれてしまうreteshimau
二度nidoとto戻modoれないrenai帰kaeれないrenai
知shiらないままでいたかったranaimamadeitakatta
信shinじji続tsuduけたketa私watashiはha私watashiじゃなかったjanakatta