此これより語かたるるは―
己おのが行いく末すえ また事こともなく
此これ信しんじたまへ 怖おぢ詫わびず
怒いかれるものを固かためて 結むすび込こめてき
心許こころもとながる事ことぞ無なき事こと
あないみじ 有為転変ういてんぺんの変化へんげうけへば
群生ぐんしょうの此処ここな さぞやうるはし
火宅かたくの世よ 治おさめゆく我等われら 恐おそれざる固かため 消きえ遣やらず
決けっす命いのち あり
一日いちにち一ひと夜よの 夢ゆめの徴しるしや
有情うじょうの縁えんも 有ありぬべし
身みをいたづらになすこと 行おこふなかれ
罷まかり路みちの連れんや 嗚呼ああ 共ともに行いきかむ
あな憎にくし 有為転変ういてんぺんの変化へんげうけへば
したためて誑たらし ひとに仇あだなす
火宅かたくの世よ 治おさめゆく我等われらただ此処ここに 魔ま縁えん振ふり起おこし
魍魎もうりょうを いざや
あないみじ 有為転変ういてんぺんの変化へんげうけへば
群生ぐんしょうの此処ここな さぞやうるはし
火宅かたくの世よ 治おさめゆく我等われら また見遣みやる 来きし方行かたゆく末すえ
生なまくる命いのち あり
此koれよりreyori語kataるるはruruha―
己onoがga行iくku末sue またmata事kotoもなくmonaku
此koれre信shinじたまへjitamahe 怖oぢji詫waびずbizu
怒ikaれるものをrerumonowo固kataめてmete 結musuびbi込koめてきmeteki
心許kokoromotoながるnagaru事kotoぞzo無naきki事koto
あないみじanaimiji 有為転変uitenpenのno変化hengeうけへばukeheba
群生gunsyouのno此処kokoなna さぞやうるはしsazoyauruhashi
火宅katakuのno世yo 治osaめゆくmeyuku我等warera 恐osoれざるrezaru固kataめme 消kiえe遣yaらずrazu
決kextuすsu命inochi ありari
一日ichinichi一hito夜yoのno 夢yumeのno徴shirushiやya
有情ujouのno縁enもmo 有aりぬべしrinubeshi
身miをいたづらになすことwoitaduraninasukoto 行okoふなかれfunakare
罷makaりri路michiのno連renやya 嗚呼aa 共tomoにni行ikiかむkamu
あなana憎nikuしshi 有為転変uitenpenのno変化hengeうけへばukeheba
したためてshitatamete誑taraしshi ひとにhitoni仇adaなすnasu
火宅katakuのno世yo 治osaめゆくmeyuku我等wareraただtada此処kokoにni 魔ma縁en振fuりri起oこしkoshi
魍魎mouryouをwo いざやizaya
あないみじanaimiji 有為転変uitenpenのno変化hengeうけへばukeheba
群生gunsyouのno此処kokoなna さぞやうるはしsazoyauruhashi
火宅katakuのno世yo 治osaめゆくmeyuku我等warera またmata見遣miyaるru 来kiしshi方行katayuくku末sue
生namaくるkuru命inochi ありari