この頃ごろやけに思おもい出だす風景ふうけいがある テレビゲームが来きた頃ころの我わが家やのこと
「目めが悪わるくなるから もっと離はなれてやりなさい」かあさんの声こえが響ひびく
運動会うんどうかいの時ときのオヤジは困こまったもんで 僕ぼくがリレーで走はしる順番じゅんばんになると
ピストルの音おとも聞きこえないほどに オヤジの「がんばれ」が響ひびいた
夕暮ゆうぐれ時どきのタマネギの匂におい 大好だいすきだった 陽ひが落おちるその前まえに駆かけ足あしで帰かえった
優やさしくて 優やさしくて いつでも味方みかたで
「ただいま」と「おかえり」を当あたり前まえに受うけ止とめ
こんな日ひが永遠えいえんに続つづくものだと信しんじていた 我わが家やの晴はれの時間じかん
ようやく僕ぼくにも彼女かのじょが出来できた頃ころ 我わが家やは兄貴あにきの受験じゅけんで揺ゆれていた
わかりやすい僕ぼくは無事ぶじに反抗期迎はんこうきむかえ かあさんを泣なかしてばかり
そんな時ときオヤジはいつもタバコをくわえ 我関われかんせずとばかりに天井てんじょうを眺ながめ
吐はき出だす煙けむりに 先さきが見みえてる自分じぶんの人生じんせいを重かさねるように見みていた
ある日ひのこと 些細ささいなことで 僕ぼくは苛立いらだって
食卓しょくたくをめちゃくちゃにして 家いえを飛とび出だした
優やさしくて 優やさしくて 遠とおざけてしまった 本当ほんとうは 本当ほんとうは 分わかってほしいのに
泣なきながら晩ばんご飯はんを片付かたづける母ははを覚おぼえてる 我わが家やの曇くもりの時間じかん
遠とおい遠とおいそんな昔むかしのことを 東京とうきょうの空そらで思おもい出だしている
ベランダでタバコを吹ふかしながら 先さきの見みえない自分じぶんの人生じんせいを見みつめてた
あの日ひの オヤジの様ように
あのときも そして今いまも まだ伝つたえてないんだ
「ありがとう」「ごめんね」 今いまなら言いえるのに
ため息いきに混まぜた煙けむり 今度こんどは強つよく吐はき出だした まだ間まに合あうのかな
明日あしたの朝あさ オヤジ達たちが新幹線しんかんせんを乗のり継ついで 東京とうきょうの僕ぼくの家いえに遊あそびに来くるらしい
世界一せかいいちのスカイツリー 連つれて行いこうと思おもうんだ
家族かぞくで見上みあげる空そら 煙けむりよ舞まい上あがれ
我わが家やの晴はれの時間じかん
このkono頃goroやけにyakeni思omoいi出daすsu風景fuukeiがあるgaaru テレビゲterebigeームmuがga来kiたta頃koroのno我waがga家yaのことnokoto
「目meがga悪waruくなるからkunarukara もっとmotto離hanaれてやりなさいreteyarinasai」かあさんのkaasanno声koeがga響hibiくku
運動会undoukaiのno時tokiのnoオヤジoyajiはha困komaったもんでttamonde 僕bokuがgaリレrireーでde走hashiるru順番junbanになるとninaruto
ピストルpisutoruのno音otoもmo聞kiこえないほどにkoenaihodoni オヤジoyajiのno「がんばれganbare」がga響hibiいたita
夕暮yuuguれre時dokiのnoタマネギtamanegiのno匂nioいi 大好daisuきだったkidatta 陽hiがga落oちるそのchirusono前maeにni駆kaけke足ashiでde帰kaeったtta
優yasaしくてshikute 優yasaしくてshikute いつでもitsudemo味方mikataでde
「ただいまtadaima」とto「おかえりokaeri」をwo当aたりtari前maeにni受uけke止toめme
こんなkonna日hiがga永遠eienにni続tsuduくものだとkumonodato信shinじていたjiteita 我waがga家yaのno晴haれのreno時間jikan
ようやくyouyaku僕bokuにもnimo彼女kanojoがga出来dekiたta頃koro 我waがga家yaはha兄貴anikiのno受験jukenでde揺yuれていたreteita
わかりやすいwakariyasui僕bokuはha無事bujiにni反抗期迎hankoukimukaえe かあさんをkaasanwo泣naかしてばかりkashitebakari
そんなsonna時tokiオヤジoyajiはいつもhaitsumoタバコtabakoをくわえwokuwae 我関warekanせずとばかりにsezutobakarini天井tenjouをwo眺nagaめme
吐haきki出daすsu煙kemuriにni 先sakiがga見miえてるeteru自分jibunのno人生jinseiをwo重kasaねるようにneruyouni見miていたteita
あるaru日hiのことnokoto 些細sasaiなことでnakotode 僕bokuはha苛立iradaってtte
食卓syokutakuをめちゃくちゃにしてwomechakuchanishite 家ieをwo飛toびbi出daしたshita
優yasaしくてshikute 優yasaしくてshikute 遠tooざけてしまったzaketeshimatta 本当hontouはha 本当hontouはha 分waかってほしいのにkattehoshiinoni
泣naきながらkinagara晩banごgo飯hanをwo片付kataduけるkeru母hahaをwo覚oboえてるeteru 我waがga家yaのno曇kumoりのrino時間jikan
遠tooいi遠tooいそんなisonna昔mukashiのことをnokotowo 東京toukyouのno空soraでde思omoいi出daしているshiteiru
ベランダberandaでdeタバコtabakoをwo吹fuかしながらkashinagara 先sakiのno見miえないenai自分jibunのno人生jinseiをwo見miつめてたtsumeteta
あのano日hiのno オヤジoyajiのno様youにni
あのときもanotokimo そしてsoshite今imaもmo まだmada伝tsutaえてないんだetenainda
「ありがとうarigatou」「ごめんねgomenne」 今imaならnara言iえるのにerunoni
ためtame息ikiにni混maぜたzeta煙kemuri 今度kondoはha強tsuyoくku吐haきki出daしたshita まだmada間maにni合aうのかなunokana
明日ashitaのno朝asa オヤジoyaji達tachiがga新幹線shinkansenをwo乗noりri継tsuいでide 東京toukyouのno僕bokuのno家ieにni遊asoびにbini来kuるらしいrurashii
世界一sekaiichiのnoスカイツリsukaitsuriー 連tsuれてrete行iこうとkouto思omoうんだunda
家族kazokuでde見上miaげるgeru空sora 煙kemuriよyo舞maいi上aがれgare
我waがga家yaのno晴haれのreno時間jikan