どこの姫ひめかな お駕籠かごを降おりて
桜さくらひと枝えだ 手折たおってござる
東海道とうかいどうは男道おとこみち
姫ひめ街道かいどうは女道おんなみち
遠とおく浜名湖はまなこ 遠州灘えんしゅうなだは
きらきら光ひかる 春はるの海うみ
どんな姫ひめじゃろ お江戸えどに向むかう
お輿入こしいれなら お顔かおが見みたい
栗くりよりうまい十三里じゅうさんり
姫ひめ街道かいどうも十三里じゅうさんり
引佐いなさ峠とうげでひと息いき入いれて
乾かわかす汗あせに蝉時雨せみしぐれ
泣ないた姫ひめさま ござったそうな
嫁とつぐ殿様とのさま 嫌きらいなそうな
本坂ほんさか峠とうげ 越こえてゆく
姫ひめ街道かいどうは 涙なみだ越ごえ
はるか三ケ日みっかび みかんの山やまを
ながめてそっと 袖そでしぼる
どこのdokono姫himeかなkana おo駕籠kagoをwo降oりてrite
桜sakuraひとhito枝eda 手折taoってござるttegozaru
東海道toukaidouはha男道otokomichi
姫hime街道kaidouはha女道onnamichi
遠tooくku浜名湖hamanako 遠州灘ensyuunadaはha
きらきらkirakira光hikaるru 春haruのno海umi
どんなdonna姫himeじゃろjaro おo江戸edoにni向muかうkau
おo輿入koshiiれならrenara おo顔kaoがga見miたいtai
栗kuriよりうまいyoriumai十三里juusanri
姫hime街道kaidouもmo十三里juusanri
引佐inasa峠tougeでひとdehito息iki入iれてrete
乾kawaかすkasu汗aseにni蝉時雨semishigure
泣naいたita姫himeさまsama ござったそうなgozattasouna
嫁totsuぐgu殿様tonosama 嫌kiraいなそうなinasouna
本坂honsaka峠touge 越koえてゆくeteyuku
姫hime街道kaidouはha 涙namida越goえe
はるかharuka三ケ日mikkabi みかんのmikanno山yamaをwo
ながめてそっとnagametesotto 袖sodeしぼるshiboru