たったひとつ 歌詞 牧野由依 ふりがな付

クチナシの花咲はなさき誇ほこるころ
遠とおい空そらの下した 想おもいはあなたへ
“お元気げんきですか？” 手紙てがみを書かくよ
いつも忙いそがしいフリしてごめん

暖あたたかな笑顔えがおも時間じかんも
全すべてが宝物たからもの
足早あしばやに過すぎる日々ひびの前まえで
ほんの少すこし気きづけた気きがした

「ありがとう」素直すなおに伝つたえられたらいいのに
あなたの優やさしさ遠とおざけてしまう
心配しんぱいさせては後悔こうかいしてる私わたし

からっぽの部屋へやに 灯ともす明あかりは
何なんだか寂さみしく色いろづき始はじめた

弱虫よわむしな私わたしは今日きょうまで
強つよがってばかりで
うらはらな言葉振ことばふりかざしては
知しらず知しらず傷きずつけていたね

「ありがとう」涙なみだがとめどなく溢あふれてく
小ちいさな頃ころから変かわらない愛あいは
今いまでも私わたしの心こころを撫なでてくれる

形無かたちないものだから 欲ほしがり続つづけてしまったの
大切たいせつなものを一ひとつだけ 手てにできればいいのに

本当ほんとうは誰だれより守まもられていたんだね
まっすぐあなたのもとへと
駈かけて行いくよ

「ありがとう」
「ごめんね」
「ただいま」
『おかえりなさい』
何度なんども何度なんども笑顔えがおで応こたえた
「お元気げんきでしたか？私わたしは幸しあわせです」