軒端のきばの鉢植はちうえ 紫蘭しらんの花はなは
むらさき薄紅うすべに 涙なみだの花はなよ
昨夜ゆうべも移うつり香が 襟えりに乗のせ
酔よって帰かえった あなたのことを
知しらん 知しらんと 首くびを振ふる
男おとこの夢ゆめなど 女おんなは知しらぬ
女おんなの淋さびしさ 男おとこは知しらぬ
今夜こんやもどこかの 浮うかれ町まち
悪わるい噂うわさが 届とどいて来きても
知しらん 知しらんと 横よこを向むく
いつかはあなたの その目めが醒さめて
こころも戻もどって 来くる日ひがあるわ
それまで妻つまの字じ 逆さかさまに
待まつと読よみ替かえ 暮くらしています
知しらん 知しらんの 花はなになる
軒端nokibaのno鉢植hachiuえe 紫蘭shiranのno花hanaはha
むらさきmurasaki薄紅usubeni 涙namidaのno花hanaよyo
昨夜yuubeもmo移utsuりri香ga 襟eriにni乗noせse
酔yoってtte帰kaeったtta あなたのことをanatanokotowo
知shiらんran 知shiらんとranto 首kubiをwo振fuるru
男otokoのno夢yumeなどnado 女onnaはha知shiらぬranu
女onnaのno淋sabiしさshisa 男otokoはha知shiらぬranu
今夜konyaもどこかのmodokokano 浮uかれkare町machi
悪waruいi噂uwasaがga 届todoいてite来kiてもtemo
知shiらんran 知shiらんとranto 横yokoをwo向muくku
いつかはあなたのitsukahaanatano そのsono目meがga醒saめてmete
こころもkokoromo戻modoってtte 来kuるru日hiがあるわgaaruwa
それまでsoremade妻tsumaのno字ji 逆sakaさまにsamani
待maつとtsuto読yoみmi替kaえe 暮kuraしていますshiteimasu
知shiらんran 知shiらんのranno 花hanaになるninaru