ふたたび生せいを受うけ 別べつの日ひを生いきるよう
心こころばかりが宙ちゅうを舞まって
横よこたえる肉体からだは ただひとつの想おもいに
押おし殺ころされて 絹きぬの褥しとねも土つち
もしわたしの両りょうの耳みみが 重かさなり合あう薔薇ばらならば
夜よるの中なかに吸すい込こまれる 己おのれの泣なき声ごえたちを
音楽おんがくのように聴きいては 切せつなさの欠片かけらでさえ
愛いとおしんで掬すくい取とって ただひとつの美うつくしい
歌うたを編あんで散ちってゆくのに
恋こいを知しらぬ頃ころは 孤独こどくさえ友とものように
寄より添そって夢ゆめに戯たわむれた
小鳥ことりの羽はばたきも 今いまはただ恨うらめしい
待まつ身みの骨ほねは 想おもい放はなてぬ鳥籠おり
蒼褪あおざめたわたしの舌したが ちいさな翼つばさだったら
どんな叫さけびも掠かすれずに 空そらの果はて昇のぼれるのに
あの教会きょうかいの屋根やねにさえ 届とどかない祈いのりばかり
光浴ひかりあびることも出来できぬ 許ゆるされぬ子こらとなって
生うまれても闇やみに積つもるだけ
ここは狭せまくて 暗くらくて広ひろい
貴方あなたの姿すがた どこにあるのか
わからなくなりそう
もしわたしの双ふたつの瞳めが 漂ただよう湖みずうみならば
こうして見みつめる貴方あなたを どこにも行いかせぬように
乾かわかぬ涙なみだに張はられた やさしい水面みなもを割わって
引ひきずり込こみ溺おぼれさせて 貝かいの中閉なかとじ込こめたい
虹にじと共ともに わたしの永遠とわに
ふたたびfutatabi生seiをwo受uけke 別betsuのno日hiをwo生iきるようkiruyou
心kokoroばかりがbakariga宙chuuをwo舞maってtte
横yokoたえるtaeru肉体karadaはha ただひとつのtadahitotsuno想omoいにini
押oしshi殺koroされてsarete 絹kinuのno褥shitoneもmo土tsuchi
もしわたしのmoshiwatashino両ryouのno耳mimiがga 重kasaなりnari合aうu薔薇baraならばnaraba
夜yoruのno中nakaにni吸suいi込koまれるmareru 己onoreのno泣naきki声goeたちをtachiwo
音楽ongakuのようにnoyouni聴kiいてはiteha 切setsuなさのnasano欠片kakeraでさえdesae
愛itoおしんでoshinde掬sukuいi取toってtte ただひとつのtadahitotsuno美utsukuしいshii
歌utaをwo編aんでnde散chiってゆくのにtteyukunoni
恋koiをwo知shiらぬranu頃koroはha 孤独kodokuさえsae友tomoのようにnoyouni
寄yoりri添soってtte夢yumeにni戯tawamuれたreta
小鳥kotoriのno羽haばたきもbatakimo 今imaはただhatada恨uraめしいmeshii
待maつtsu身miのno骨honeはha 想omoいi放hanaてぬtenu鳥籠ori
蒼褪aozaめたわたしのmetawatashino舌shitaがga ちいさなchiisana翼tsubasaだったらdattara
どんなdonna叫sakeびもbimo掠kasuれずにrezuni 空soraのno果haてte昇noboれるのにrerunoni
あのano教会kyoukaiのno屋根yaneにさえnisae 届todoかないkanai祈inoりばかりribakari
光浴hikariaびることもbirukotomo出来dekiぬnu 許yuruされぬsarenu子koらとなってratonatte
生uまれてもmaretemo闇yamiにni積tsuもるだけmorudake
ここはkokoha狭semaくてkute 暗kuraくてkute広hiroいi
貴方anataのno姿sugata どこにあるのかdokoniarunoka
わからなくなりそうwakaranakunarisou
もしわたしのmoshiwatashino双futaつのtsuno瞳meがga 漂tadayoうu湖mizuumiならばnaraba
こうしてkoushite見miつめるtsumeru貴方anataをwo どこにもdokonimo行iかせぬようにkasenuyouni
乾kawaかぬkanu涙namidaにni張haられたrareta やさしいyasashii水面minamoをwo割waってtte
引hiきずりkizuri込koみmi溺oboれさせてresasete 貝kaiのno中閉nakatoじji込koめたいmetai
虹nijiとto共tomoにni わたしのwatashino永遠towaにni