弔とむらうべき愛あいを
抱かかえたまま死しんだ
女おんなは 天てんに舞まい
生うまれ変かわる 迦陵頻伽かりょうびんが
歌うたいましょう 奏かなでましょう
悲かなしみがもうこぼれ落おちぬように
仏ほとけさま どうか
美うつくしい声こえをお授さずけください
世よの恋人こいびとたちがそっと眠ねむり入はいるまで
背負せおった 罪つみいくつ
数かぞえて折おる指ゆびの
鉤爪かぎづめ 弦つるの音おとを
響ひびかせます 地獄じごくの方ほうへ
鳥とりになる 花はなになる
憎にくしみはもう追おって来こられぬように
仏ほとけさま どうか
麗うるわしい姿すがたお与あたえください
人ひとで非あらずば心こころなど消きえるでしょうか
歌うたいましょう 奏かなでましょう
喜よろこびだけ満みちてつづくために
仏ほとけさま わたしに
美うつくしい声こえをお授さずけください
世よに終おわりがくるときにも
歌うたえるように
弔tomuraうべきubeki愛aiをwo
抱kakaえたままetamama死shiんだnda
女onnaはha 天tenにni舞maいi
生uまれmare変kaわるwaru 迦陵頻伽karyoubinga
歌utaいましょうimasyou 奏kanaでましょうdemasyou
悲kanaしみがもうこぼれshimigamoukobore落oちぬようにchinuyouni
仏hotokeさまsama どうかdouka
美utsukuしいshii声koeをおwoo授sazuけくださいkekudasai
世yoのno恋人koibitoたちがそっとtachigasotto眠nemuりri入haiるまでrumade
背負seoったtta 罪tsumiいくつikutsu
数kazoえてete折oるru指yubiのno
鉤爪kagidume 弦tsuruのno音otoをwo
響hibiかせますkasemasu 地獄jigokuのno方houへhe
鳥toriになるninaru 花hanaになるninaru
憎nikuしみはもうshimihamou追oってtte来koられぬようにrarenuyouni
仏hotokeさまsama どうかdouka
麗uruwaしいshii姿sugataおo与ataえくださいekudasai
人hitoでde非araずばzuba心kokoroなどnado消kiえるでしょうかerudesyouka
歌utaいましょうimasyou 奏kanaでましょうdemasyou
喜yorokoびだけbidake満miちてつづくためにchitetsudukutameni
仏hotokeさまsama わたしにwatashini
美utsukuしいshii声koeをおwoo授sazuけくださいkekudasai
世yoにni終oわりがくるときにもwarigakurutokinimo
歌utaえるようにeruyouni