坊やメル 光ひかりを知しらないアナタは
視力しりょくという その概念自体がいねんじたい 解わからなかった
坊やメル 背中せなかに抱だきつきアナタは
「おかあさん。ひかり、あったかいね」と 無邪気むじゃきに笑わらった
嗚呼ああ ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい
アナタを産うんだのは 私わたしです 私わたしです 罪深つみぶかい <<私わたし>> です……
母ははにして姉あねであり、断罪者だんざいしゃにして贖罪者しょくざいしゃであった。
Therese von Ludowing の知しられざる物語ものがたり……。
森もりに移うつり住すみ 讀罪しょくざいの日々ひびを
薬草集やくそうあつめて 煎せんじてみたり
神かみに祈いのっても 届とどきはしないし
罪つみを抱だきしめて 祈いのれやしない
せめてあの子この為ために 出来得できうる限かぎりの全すべてを
遣やりもしないで 唯ただ 嘆なげいて等などいられないわ
__傷きずを癒いやし、病やまいを治なおし
時ときには冬ふゆに傾かたむきかけた赤子あかごをも取とり上あげた、森もりに住すむ賢かしこい女おんなの噂うわさは、
何刻いつしか千里せんりを駈かけ廻めぐり、皮肉ひにくな運命うんめいを導みちびく事こととなる……。
その夜よる、駈かけ込こんで来きたのは お忍しのびの候妃こうひで
月つきの無ない闇やみの中なかを 希望きぼうの灯ひかりを信しんじ
髪かみを振ふり乱みだす 母ははを奔はしらせたのは 訳わけありの候女こうじょで
抱だきしめた腕うでの中なかで もう息いきをしていなかった
その幼子おさなごを託たくして 妃ひは泣なき崩くずれた……
救すくわれる命いのちがあれば、奪うばわれる命いのちがある。
それを因果応報いんがおうほうと切きり捨すてても良よいのだろうか……。
とても不思議ふしぎな出来事できごとによって 息子むすこは光ひかりを手てに入いれたけど
それが果はたして幸福しあわせなことだったのか 今いまとなっては善よく判わからない……
一度いちどは冬ふゆに抱だかれた 愛いとしい可愛かわいい私わたしの坊ぼうや
生いきて春はるの陽射ひざしの中なかで 笑わらって欲ほしいと願ねがった母ははの
想おもいも今いまや 唯ただ 虚むなしく 束つかの間まの陽光ひかりさえ
戯たわむれに 奪うばわれてしまった
観みよ 嗚呼ああ この喜劇きげきを ならば私わたしは 世界せかいを呪のろう本物ほんものの <<魔女まじょ>> に……
__そして、【第七の喜劇】は繰り返され続けるだろう……
坊やmeru 光hikariをwo知shiらないranaiアナタanataはha
視力shiryokuというtoiu そのsono概念自体gainenjitai 解wakaらなかったranakatta
坊やmeru 背中senakaにni抱daきつきkitsukiアナタanataはha
「おかあさんokaasan。ひかりhikari、あったかいねattakaine」とto 無邪気mujakiにni笑waraったtta
嗚呼aa ごめんなさいgomennasai ごめんなさいgomennasai ごめんなさいgomennasai
アナタanataをwo産uんだのはndanoha 私watashiですdesu 私watashiですdesu 罪深tsumibukaいi <<私watashi>> ですdesu……
母hahaにしてnishite姉aneでありdeari、断罪者danzaisyaにしてnishite贖罪者syokuzaisyaであったdeatta。
Therese von Ludowing のno知shiられざるrarezaru物語monogatari……。
森moriにni移utsuりri住suみmi 讀罪syokuzaiのno日々hibiをwo
薬草集yakusouatsuめてmete 煎senじてみたりjitemitari
神kamiにni祈inoってもttemo 届todoきはしないしkihashinaishi
罪tsumiをwo抱daきしめてkishimete 祈inoれやしないreyashinai
せめてあのsemeteano子koのno為tameにni 出来得dekiuるru限kagiりのrino全subeてをtewo
遣yaりもしないでrimoshinaide 唯tada 嘆nageいてite等nadoいられないわirarenaiwa
__傷kizuをwo癒iyaしshi、病yamaiをwo治naoしshi
時tokiにはniha冬fuyuにni傾katamuきかけたkikaketa赤子akagoをもwomo取toりri上aげたgeta、森moriにni住suむmu賢kashikoいi女onnaのno噂uwasaはha、
何刻itsuしかshika千里senriをwo駈kaけke廻meguりri、皮肉hinikuなna運命unmeiをwo導michibiくku事kotoとなるtonaru……。
そのsono夜yoru、駈kaけke込koんでnde来kiたのはtanoha おo忍shinoびのbino候妃kouhiでde
月tsukiのno無naいi闇yamiのno中nakaをwo 希望kibouのno灯hikaりをriwo信shinじji
髪kamiをwo振fuりri乱midaすsu 母hahaをwo奔hashiらせたのはrasetanoha 訳wakeありのarino候女koujoでde
抱daきしめたkishimeta腕udeのno中nakaでde もうmou息ikiをしていなかったwoshiteinakatta
そのsono幼子osanagoをwo託takuしてshite 妃hiはha泣naきki崩kuzuれたreta……
救sukuわれるwareru命inochiがあればgaareba、奪ubaわれるwareru命inochiがあるgaaru。
それをsorewo因果応報ingaouhouとto切kiりri捨suててもtetemo良yoいのだろうかinodarouka……。
とてもtotemo不思議fushigiなna出来事dekigotoによってniyotte 息子musukoはha光hikariをwo手teにni入iれたけどretakedo
それがsorega果haたしてtashite幸福shiawaseなことだったのかnakotodattanoka 今imaとなってはtonatteha善yoくku判wakaらないranai……
一度ichidoはha冬fuyuにni抱daかれたkareta 愛itoしいshii可愛kawaiいi私watashiのno坊bouやya
生iきてkite春haruのno陽射hizaしのshino中nakaでde 笑waraってtte欲hoしいとshiito願negaったtta母hahaのno
想omoいもimo今imaやya 唯tada 虚munaしくshiku 束tsukaのno間maのno陽光hikariさえsae
戯tawamuれにreni 奪ubaわれてしまったwareteshimatta
観miよyo 嗚呼aa このkono喜劇kigekiをwo ならばnaraba私watashiはha 世界sekaiをwo呪noroうu本物honmonoのno <<魔女majo>> にni……
__そしてsoshite、【第七のno喜劇】はha繰りri返されsare続けるだろうkerudarou……