病院童 歌詞 中島みゆき ふりがな付

1.
痛いたい苦くるしい時ときにゆく もしくは運はこばれる
ゆかずに済すめば関かかわりたくない それが病院びょういん
「きっと元もとどおりにしてね」「きっと昔むかしに戻もどしてね」
言いうほうも言いわれるほうも なかなかせつない
病院びょういんは戦場せんじょうだ 病院びょういんは外国がいこくだ
まさか過すぎる人生じんせいが 行いったり来きたりする

2.
叶かなうものなら 密ひそやかに病院びょういんの片隅かたすみで
日曜日にちようびも寄より添そってる 童わらしになりたいわ
きっと治なおって帰かえってね きっと笑わらって帰かえってね
ここで出会であったことなんか忘わすれてしまってね
病院びょういんは戦場せんじょうだ 病院びょういんは外国がいこくだ
急いそぎ過すぎる人生じんせいが 行いったり来きたりする

3.
病院びょういんで産うまれて 病院びょういんで育そだった
この頃ごろは 消毒しょうどくのあの匂においが やや物足ものたりない
病院びょういんは戦場せんじょうだ 病院びょういんは外国がいこくだ
普通ふつうの表通おもてどおりから さほど遠とおくない

4.
所詮しょせん1人りであることを ここでは知しらされる
元気げんきならば越こえられる孤独こどくが 身みに刺ささる
「何なにんだおまえまだ居いたのか」と笑わらってもらえたらうれしい
1人りぽっちで泣なく人ひとの居いるのは悲かなしい
病院びょういんは戦場せんじょうだ 病院びょういんは外国がいこくだ
心細こころぼそい人生じんせいが 行いったり来きたりする
病院びょういんは戦場せんじょうだ 病院びょういんは外国がいこくだ
病院びょういん童わらしになりたい 切実せつじつな願ねがい