町まちの広場ひろば 踊おどる影法師かげぼうし
誘さそうように 手てをふる
わたしのほか 誰だれも気きづかない
主あるじのない影かげ 歩あるきだす
あとをついて 月つきあかり野原のはら
道みちはやがて途切とぎれて
ふと気きづけば 影かげも消きえ失うせて
わたしの前まえに もとの町まち
首くびをかしげ 足あしを踏ふみ入いれた
町まちの中なかで見みたのは
いつもの店みせ 見慣みなれた人ひとたち
すべてのものに 影かげがない
光ひかりさざめく 祭まつり広場ひろばの
にぎわいのただ中なかに あなたがいた
どうかしたのと やさしい顔かおで
ほほえむあなたにも 影かげがない
話はなしを聞きき あなたは尋たずねた
それは何なんのことだと
まわり囲かこむ人ひとも口々くちぐちに
影かげというのはどんなもの?
言いわれてみて わたしも気きづいた
何なにのことかわからない
わたし何なにを 何なにを言いってるの
影かげというのは何なにのこと?
祭まつりの夜よるは 物ものの怪けたちが
人ひとの心こころ 惑まどわす
不思議ふしぎな夢ゆめ みていた気きがする
背中せなかで誰だれか 笑わらってる
不思議ふしぎな夢ゆめ みていた気きがする
わたしの声こえが 笑わらってる
町machiのno広場hiroba 踊odoるru影法師kageboushi
誘sasoうようにuyouni 手teをふるwofuru
わたしのほかwatashinohoka 誰dareもmo気kiづかないdukanai
主arujiのないnonai影kage 歩aruきだすkidasu
あとをついてatowotsuite 月tsukiあかりakari野原nohara
道michiはやがてhayagate途切togiれてrete
ふとfuto気kiづけばdukeba 影kageもmo消kiえe失uせてsete
わたしのwatashino前maeにni もとのmotono町machi
首kubiをかしげwokashige 足ashiをwo踏fuみmi入iれたreta
町machiのno中nakaでde見miたのはtanoha
いつものitsumono店mise 見慣minaれたreta人hitoたちtachi
すべてのものにsubetenomononi 影kageがないganai
光hikariさざめくsazameku 祭matsuri広場hirobaのno
にぎわいのただnigiwainotada中nakaにni あなたがいたanatagaita
どうかしたのとdoukashitanoto やさしいyasashii顔kaoでde
ほほえむあなたにもhohoemuanatanimo 影kageがないganai
話hanashiをwo聞kiきki あなたはanataha尋tazuねたneta
それはsoreha何nanのことだとnokotodato
まわりmawari囲kakoむmu人hitoもmo口々kuchiguchiにni
影kageというのはどんなものtoiunohadonnamono?
言iわれてみてwaretemite わたしもwatashimo気kiづいたduita
何naniのことかわからないnokotokawakaranai
わたしwatashi何naniをwo 何naniをwo言iってるのtteruno
影kageというのはtoiunoha何naniのことnokoto?
祭matsuriのno夜yoruはha 物monoのno怪keたちがtachiga
人hitoのno心kokoro 惑madoわすwasu
不思議fushigiなna夢yume みていたmiteita気kiがするgasuru
背中senakaでde誰dareかka 笑waraってるtteru
不思議fushigiなna夢yume みていたmiteita気kiがするgasuru
わたしのwatashino声koeがga 笑waraってるtteru