あなたの部屋へやが寂さびしすぎたから
みかんをひとつ 置おいて来きました
食たべないで下ください 食たべないで下ください
あなたの部屋へやは男おとこくさいから
そのまますぐに外そとへ出でました
日ひの暮くれのことです 日ひの暮くれのことです
あなたに逢あえない帰かえり道みち
あかずの踏切ふみきり もの想おもい
季節きせつを知しらせる白しろい花はな
枝えだからこぼれて散ちりました
あなたの顔かおが悲かなしすぎるから
みかんをひとつ むいてあげます
食たべてみて下ください 食たべてみて下ください
あなたの顔かおが何なにか言いいそうで
私わたしは少すこしおびえています
だまってて下ください だまってて下ください
あなたと二人ふたりで汽車きしゃの旅たび
とび去さる景色けしきは春はるのいろ
小説しょうせつみたいに このみかん
窓まどから投なげたくなりました
あなたのanatano部屋heyaがga寂sabiしすぎたからshisugitakara
みかんをひとつmikanwohitotsu 置oいてite来kiましたmashita
食taべないでbenaide下kudaさいsai 食taべないでbenaide下kudaさいsai
あなたのanatano部屋heyaはha男otokoくさいからkusaikara
そのまますぐにsonomamasuguni外sotoへhe出deましたmashita
日hiのno暮kuれのことですrenokotodesu 日hiのno暮kuれのことですrenokotodesu
あなたにanatani逢aえないenai帰kaeりri道michi
あかずのakazuno踏切fumikiri ものmono想omoいi
季節kisetsuをwo知shiらせるraseru白shiroいi花hana
枝edaからこぼれてkarakoborete散chiりましたrimashita
あなたのanatano顔kaoがga悲kanaしすぎるからshisugirukara
みかんをひとつmikanwohitotsu むいてあげますmuiteagemasu
食taべてみてbetemite下kuださいdasai 食taべてみてbetemite下kuださいdasai
あなたのanatano顔kaoがga何naniかka言iいそうでisoude
私watashiはha少sukoしおびえていますshiobieteimasu
だまっててdamattete下kudaさいsai だまっててdamattete下kudaさいsai
あなたとanatato二人futariでde汽車kisyaのno旅tabi
とびtobi去saるru景色keshikiはha春haruのいろnoiro
小説syousetsuみたいにmitaini このみかんkonomikan
窓madoからkara投naげたくなりましたgetakunarimashita