山犬やまいぬみたいな眼めをしてた
土つちで汚よごれた小娘こむすめが
抱だいた男おとこを幸しあわせに
できる女おんなになりました
ああ、吉野よしのの里さとにカラカラと
赤あかい桜さくらの花はなが降ふる
どうせあの世よに逝いく身みなら
夢ゆめのてっぺん 通とおりゃんせ
誰だれが教おしえた色いろの道みち
どこでおぼえた恋こいの道みち
二ふたついっぺにゃ通とおれない
穴あなのあくほど 指ゆびを咬かむ
ああ、丹波たんばの女衒ぜげんが父とうさんで
ケチの女将おかみが母かあさんで
可愛かわいいカムロが妹いもうとの
紅あかい灯あかりともる 花魁はなの家いえ
年季ねんきの明あけた姉ねえさんの
弱よわいからだを気遣きづかった
馴染なじみのお人ひとのふるさとで
所帯しょたいをもつと聞ききました
ああ、今夜こんやは私わたしのおごりだよ
偉えらいお方かたも無礼講ぶれいこう
春はるも朧おぼろの夜桜よざくらに
泣なかぬ女おんなの うれし泣なき
どうせあの世よに逝いく身みなら
夢ゆめのてっぺん 通とおりゃんせ
山犬yamainuみたいなmitaina眼meをしてたwoshiteta
土tsuchiでde汚yogoれたreta小娘komusumeがga
抱daいたita男otokoをwo幸shiawaせにseni
できるdekiru女onnaになりましたninarimashita
ああaa、吉野yoshinoのno里satoにniカラカラkarakaraとto
赤akaいi桜sakuraのno花hanaがga降fuるru
どうせあのdouseano世yoにni逝iくku身miならnara
夢yumeのてっぺんnoteppen 通tooりゃんせryanse
誰dareがga教oshiえたeta色iroのno道michi
どこでおぼえたdokodeoboeta恋koiのno道michi
二futaついっぺにゃtsuippenya通tooれないrenai
穴anaのあくほどnoakuhodo 指yubiをwo咬kaむmu
ああaa、丹波tanbaのno女衒zegenがga父touさんでsande
ケチkechiのno女将okamiがga母kaaさんでsande
可愛kawaiいiカムロkamuroがga妹imoutoのno
紅akaいi灯akariともるtomoru 花魁hanaのno家ie
年季nenkiのno明aけたketa姉neeさんのsanno
弱yowaいからだをikaradawo気遣kidukaったtta
馴染najiみのおminoo人hitoのふるさとでnofurusatode
所帯syotaiをもつとwomotsuto聞kiきましたkimashita
ああaa、今夜konyaはha私watashiのおごりだよnoogoridayo
偉eraいおio方kataもmo無礼講bureikou
春haruもmo朧oboroのno夜桜yozakuraにni
泣naかぬkanu女onnaのno うれしureshi泣naきki
どうせあのdouseano世yoにni逝iくku身miならnara
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