ひと色濃いろこい 寒紅かんべにを
人ひと刺さすように 唇くちに指さす
あかつきに きりきりと
登のぼって懲こりない この坂さかは
華はなやぐいのちの 無明坂むみょうざか
反そる指先ゆびさきに 花はなが散ちる
はるかな空そらで 鳥とりになる
抱だきとめて やわらかく
吐息といきの合あい間まに 虫むしが鳴なく
愛いとしさあふれる 無明坂むみょうざか
くずれた髪かみを 手てで梳すいて
答こたえは出でずに 坐すわり込こむ
薄闇うすやみに しらじらと
三日月みかづきのこした この坂さかは
何処どこまで転ころがる 無明坂むみょうざか
ひとhito色濃irokoいi 寒紅kanbeniをwo
人hito刺saすようにsuyouni 唇kuchiにni指saすsu
あかつきにakatsukini きりきりとkirikirito
登noboってtte懲koりないrinai このkono坂sakaはha
華hanaやぐいのちのyaguinochino 無明坂mumyouzaka
反soるru指先yubisakiにni 花hanaがga散chiるru
はるかなharukana空soraでde 鳥toriになるninaru
抱daきとめてkitomete やわらかくyawarakaku
吐息toikiのno合aいi間maにni 虫mushiがga鳴naくku
愛itoしさあふれるshisaafureru 無明坂mumyouzaka
くずれたkuzureta髪kamiをwo 手teでde梳suいてite
答kotaえはeha出deずにzuni 坐suwaりri込koむmu
薄闇usuyamiにni しらじらとshirajirato
三日月mikadukiのこしたnokoshita このkono坂sakaはha
何処dokoまでmade転koroがるgaru 無明坂mumyouzaka