彼女かのじょは一人ひとりで部屋へやの片隅かたすみの テーブルで置おき手紙てがみを残のこす
彼かれへの最後さいごの手紙てがみだった夏なつの午後ごご
彼かれとは一年いちねんこの部屋へやで暮くらし 結婚けっこんも夢ゆめみたはずなのに
いつしか彼かれは心こころはなれもうつかめない
幸しあわせは 窓まどからあの空そらへ 逃にげて行いくまるでかごの鳥とりのよう
この部屋へやも鳥とりかごと同おなじね あなたにも飛とび立たつ翼つばさあげるわ
それから彼女かのじょはすぐ気きをとり直なおし いつもどおり部屋べやの掃除そうじをする
六時ろくじには戻もどる彼かれの為ための食事しょくじ 用意よういしてすべて終おわる
きのう夜遅よるおそく彼かれとケンカした もうだめと気付きづいた彼女かのじょだった
楽たのしい彼かれとの思おもい出でも消きえていく
幸しあわせは 窓まどからあの空そらへ 逃にげて行いくまるでかごの鳥とりのよう
この部屋へやも鳥とりかごと同おなじね あなたにも飛とび立たつ翼つばさあげるわ
着替きがえた彼女かのじょはたくさんの荷物にもつを 一ひとつずつレンタカーにのせた
きれいにメイクし紺こんのスーツを着きて 振ふりむかず車くるまを出だす
車くるまを飛とばして自由じゆうにどこまでも 走はしれるわ やっと彼女かのじょらしく
かびのはえた部屋へやまるで鳥とりかごだわ 午後ごごの日ひがすごく眩まぶしい
彼女kanojoはha一人hitoriでde部屋heyaのno片隅katasumiのno テteーブルburuでde置oきki手紙tegamiをwo残nokoすsu
彼kareへのheno最後saigoのno手紙tegamiだったdatta夏natsuのno午後gogo
彼kareとはtoha一年ichinenこのkono部屋heyaでde暮kuらしrashi 結婚kekkonもmo夢yumeみたはずなのにmitahazunanoni
いつしかitsushika彼kareはha心kokoroはなれもうつかめないhanaremoutsukamenai
幸shiawaせはseha 窓madoからあのkaraano空soraへhe 逃niげてgete行iくまるでかごのkumarudekagono鳥toriのようnoyou
このkono部屋heyaもmo鳥toriかごとkagoto同onaじねjine あなたにもanatanimo飛toびbi立taつtsu翼tsubasaあげるわageruwa
それからsorekara彼女kanojoはすぐhasugu気kiをとりwotori直naoしshi いつもどおりitsumodoori部屋beyaのno掃除soujiをするwosuru
六時rokujiにはniha戻modoるru彼kareのno為tameのno食事syokuji 用意youiしてすべてshitesubete終oわるwaru
きのうkinou夜遅yoruosoくku彼kareとtoケンカkenkaしたshita もうだめとmoudameto気付kiduいたita彼女kanojoだったdatta
楽tanoしいshii彼kareとのtono思omoいi出deもmo消kiえていくeteiku
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このkono部屋heyaもmo鳥toriかごとkagoto同onaじねjine あなたにもanatanimo飛toびbi立taつtsu翼tsubasaあげるわageruwa
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車kurumaをwo飛toばしてbashite自由jiyuuにどこまでもnidokomademo 走hashiれるわreruwa やっとyatto彼女kanojoらしくrashiku
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