君の自転車 歌詞 槇原敬之 ふりがな付

昨日きのうの夜よる大喧嘩おおげんかして
君きみはそのまま飛とび出だした
つながれた犬いぬみたいな
置おき去ざりの自転車じてんしゃ

そうだ丁度ちょうどタバコもきれたし
食たべる物ものもろくにないや
言いい訳わけがましい独ひとり言ごと
本当ほんとうはかなり気きになる

確たしかに少すこし位くらいなら
僕ぼくも悪わるいと認みとめるけど
何なにもあんなに怒おこることないでしょ
今日きょうは日曜日にちようびなのに

君きみの自転車じてんしゃに乗のって
君きみに会あいに行いこう
少すこし運転うんてんしづらいけど
サドルもこのままで
自転車じてんしゃに乗のって
ちょっと様子ようすを見みに行いこう
何気なにげないふりするために
サンダル履はいて行いこう

マルチーズが似合にあう藤ふじ篭かご
不精ぶしょうひげの大男おおおとこ
買かい物もの帰がえりのおばさんが
変へんな顔かおして見みてるよ

ワゴン車しゃが追おい越こしてった時とき
びっくりしてよろけた
小ちいさい君きみ思おもい出だして
すごく心配しんぱいになった

車くるまならなんてことない
お互たがいの家いえまでの距離きょりも
君きみにとっては危険きけんがいっぱいの
ちょっとした冒険ぼうけん

君きみの自転車じてんしゃに乗のって
はじめて分わかったよ
膝ひざを少すこし曲まげた世界せかいで
僕ぼくを見上みあげてた気持きもち
へそを曲まげたら
手てに負おえなくなるけど
いざという時ときはやっぱり
君きみに頼たよりにされたい

君きみの自転車じてんしゃに乗のって
君きみにすぐに会あいに行いこう
気持きもちのサドルを少すこし下さげて
ごめんなって言いいに行いこう

タバコはその後あとにしよう