北風きたかぜの国くにには 竜りゅうがいたそうだ
まだ 飛とんだこと無ない 強つよい竜りゅうだった
王様おうさまはかわいがり
全すべて捧ささげた 民たみは
竜りゅうがいる それだけで
長ながい間あいだ 幸しあわせ続つづいていたのさ
一度いちどでも訪おとずれたら
誰だれもが二度にどと 帰かえれぬほどに
北風きたかぜを背せに受うけ ついに飛とび立たった
でも 真上まうえに上あがり 落おちてきただけで
炎ほのおに沈しずんだ城しろ
国くにに知しらせが 走はしる
誰だれひとり 知しらなくて
真実しんじつは 悲かなしみの隣となりにいた
弔とむらいの客達きゃくたちは
花束抱はなたばかかえ 剣つるぎを隠かくし
長ながい冬ふゆ
遠とおい春はる
北風きたかぜが収おさまって
雪解ゆきどけの 音おとが聞きこえてきたなら
あの理想りそう この夢ゆめさえ
百年経ひゃくねんたてば お伽話とぎばなし
北風kitakazeのno国kuniにはniha 竜ryuuがいたそうだgaitasouda
まだmada 飛toんだことndakoto無naいi 強tsuyoいi竜ryuuだったdatta
王様ousamaはかわいがりhakawaigari
全subeてte捧sasaげたgeta 民tamiはha
竜ryuuがいるgairu それだけでsoredakede
長nagaいi間aida 幸shiawaせse続tsuduいていたのさiteitanosa
一度ichidoでもdemo訪otozuれたらretara
誰dareもがmoga二度nidoとto 帰kaeれぬほどにrenuhodoni
北風kitakazeをwo背seにni受uけke ついにtsuini飛toびbi立taったtta
でもdemo 真上maueにni上aがりgari 落oちてきただけでchitekitadakede
炎honooにni沈shizuんだnda城shiro
国kuniにni知shiらせがrasega 走hashiるru
誰dareひとりhitori 知shiらなくてranakute
真実shinjitsuはha 悲kanaしみのshimino隣tonariにいたniita
弔tomuraいのino客達kyakutachiはha
花束抱hanatabakakaえe 剣tsurugiをwo隠kakuしshi
長nagaいi冬fuyu
遠tooいi春haru
北風kitakazeがga収osaまってmatte
雪解yukidoけのkeno 音otoがga聞kiこえてきたならkoetekitanara
あのano理想risou このkono夢yumeさえsae
百年経hyakunentaてばteba おo伽話togibanashi