土曜日 / 待合室 歌詞 People In The Box ふりがな付

朝あさ、蒸気じょうきのような雨あめが吹ふきつけて
通とおりは輝かがやきだした
目めの褪あせたサイコロを振ふって
思おもい出での街まちを行ゆく

光ひかりの駅えきのホームで 僕ぼくは始発しはつを待まった
寝ねて起おきると そこに君きみがいたらいいな

足音あしおとは溶とけていく 色いろの消きえた空そらに
もし明日あすが来くるのなら とても悲かなしいな

もう、やめようよ って袖そでを引ひいてくれて
ありがとう でも
あと一錠いちじょうだけ でも
あと一錠いちじょうだけ

そびえ立たつ陽炎かげろう 顔かおの無ない人々ひとびと
君きみのパパが建たてた高たかいビル
すべての窓まどがふたりをのぞき込こんで
いっせーのーせっ で歌うたい始はじめた

君きみはカメラを逆さかさに構かまえ自分じぶんに向むけた
何なにが見みえる?
誰だれかと目めが合あって離はなれない

口くちを開あけて 君きみの宇宙うちゅうを見みせて ほらね
言葉ことばのない秘密ひみつは とてもやかましい

世界中せかいじゅうに電話でんわ 鳴なる
僕ぼくは、君きみは、出でない
音おともなく 雨あめが降ふる
僕ぼくはいない
君きみはいない