振ふり向むけば 名なも知しらぬ木きが 伸のびていた
知しらぬ間まに 名なも知しらぬ木きが 伸のびていた
その木きは いつも埃臭ほこりくさくて
夢ゆめという名なのベールに隠かくされながら 増ふえてゆく
鉄てつの匂におい 土つちも空そらも 削けずりとられ
その幹みきは 仰あおぎ見みるほど 煌きらびやか
その根ねには けれど草木くさきが 育そだたない
その木きは 沈しずみゆく時代じだいの上うえに
沈しずみゆくスピードと同おなじ速はやさで 伸のびてゆく
誤魔化ごまかすように 甘あまい蜜みつで 誘さそい出だせど
夏なつが過すぎ 祭まつりも去されば 蜃気楼しんきろう
人ひとも去さり 蛻もぬけの殻からが 残のこされる
振fuりri向muけばkeba 名naもmo知shiらぬranu木kiがga 伸noびていたbiteita
知shiらぬranu間maにni 名naもmo知shiらぬranu木kiがga 伸noびていたbiteita
そのsono木kiはha いつもitsumo埃臭hokorikusaくてkute
夢yumeというtoiu名naのnoベbeールruにni隠kakuされながらsarenagara 増fuえてゆくeteyuku
鉄tetsuのno匂nioいi 土tsuchiもmo空soraもmo 削kezuりとられritorare
そのsono幹mikiはha 仰aoぎgi見miるほどruhodo 煌kiraびやかbiyaka
そのsono根neにはniha けれどkeredo草木kusakiがga 育sodaたないtanai
そのsono木kiはha 沈shizuみゆくmiyuku時代jidaiのno上ueにni
沈shizuみゆくmiyukuスピsupiードdoとto同onaじji速hayaさでsade 伸noびてゆくbiteyuku
誤魔化gomakaすようにsuyouni 甘amaいi蜜mitsuでde 誘sasoいi出daせどsedo
夏natsuがga過suぎgi 祭matsuりもrimo去saればreba 蜃気楼shinkirou
人hitoもmo去saりri 蛻monukeのno殻karaがga 残nokoされるsareru