夜空よぞらに浮うかび上あがる
その欠かけた月つきが
闇夜やみよの静しずけさに滲にじみ
溶とけ出だすように思おもえた
揺ゆられた
夢ゆめの中なかのような出来事できごと
ほんの一瞬いっしゅんの幻想げんそう
息いきも忘わすれて
妄想もうそうが捗はかどる夜更よふけに
時ときを忘わすれ
馬鹿ばかげた頭あたまも
愛いとしく思おもい始はじめ溺おぼれてく
満みたされてはいけない
そう思おもい込こんでは
いつもこわくて閉とざすの
誰だれも入はいれない
この領域りょういきで沈しずんでいたいの
吸すい込こむ澄すんだ夜よるの空気くうきに
目めが覚さめ
研とぎ澄すまされる五感ごかんで
現実げんじつが広ひろがってく
間違まちがいだらけ
したり顔がおで言いう戯ざれ言ごと
ユートピア
幻まぼろしのように霞かすんでゆく
ひび割われてく
積つみ上あげ
作つくり上あげたもの
また音おと立たて崩くずれてく
気持きもち良よささえ覚おぼえ
この身みを焦こがすわ
触ふれてはいけないようで
触ふれて欲ほしい腫はれ物ものを
ちらつかせては
ギリギリで存在そんざいしていたいだけ
息いきを止とめる
夜空yozoraにni浮uかびkabi上aがるgaru
そのsono欠kaけたketa月tsukiがga
闇夜yamiyoのno静shizuけさにkesani滲nijiみmi
溶toけke出daすようにsuyouni思omoえたeta
揺yuられたrareta
夢yumeのno中nakaのようなnoyouna出来事dekigoto
ほんのhonno一瞬issyunのno幻想gensou
息ikiもmo忘wasuれてrete
妄想mousouがga捗hakadoるru夜更yofuけにkeni
時tokiをwo忘wasuれre
馬鹿bakaげたgeta頭atamaもmo
愛itoしくshiku思omoいi始hajiめme溺oboれてくreteku
満miたされてはいけないtasaretehaikenai
そうsou思omoいi込koんではndeha
いつもこわくてitsumokowakute閉toざすのzasuno
誰dareもmo入haiれないrenai
このkono領域ryouikiでde沈shizuんでいたいのndeitaino
吸suいi込koむmu澄suんだnda夜yoruのno空気kuukiにni
目meがga覚saめme
研toぎgi澄suまされるmasareru五感gokanでde
現実genjitsuがga広hiroがってくgatteku
間違machigaいだらけidarake
したりshitari顔gaoでde言iうu戯zaれre言goto
ユyuートピアtopia
幻maboroshiのようにnoyouni霞kasuんでゆくndeyuku
ひびhibi割waれてくreteku
積tsuみmi上aげge
作tsukuりri上aげたものgetamono
またmata音oto立taてte崩kuzuれてくreteku
気持kimoちchi良yoささえsasae覚oboえe
このkono身miをwo焦koがすわgasuwa
触fuれてはいけないようでretehaikenaiyoude
触fuれてrete欲hoしいshii腫haれre物monoをwo
ちらつかせてはchiratsukaseteha
ギリギリgirigiriでde存在sonzaiしていたいだけshiteitaidake
息ikiをwo止toめるmeru