「雨降あめふる夜よるにさよならを」
誰だれにも気付きづかれないように
家いえを出でた真夜中まよなかに
寝静ねしずまった街まちを観みた時とき
大人おとなになれた気きがした
星ほしの代かわりに降ふった雨あめが
金木犀きんもくせい散ちらして
オレンジに染そまる公園こうえんで
「久ひさしぶり」と笑わらった
この夜よるが明あけてしまえば君きみはもう
遠とおくの街まちへと離はなれてゆく
この街まちで居場所いばしょを探さがしてた君きみの
居場所いばしょに結局けっきょくなれなかった
何一なにひとつと君きみの願ねがいを
叶かなえられなかったのに
「有難ありがとうね」と何度なんども君きみは僕ぼくに言いうの
同おなじ傘かさの下した
ビニール傘がさの雨粒あまつぶが星ほしみたいと君きみは笑わらう
終おわりが見みえてる幸しあわせは苦くるしい
空そらが少すこしずつ白しろくなってく
電車でんしゃの窓越まどごしに笑わらう君きみの頬ほおに涙なみだが伝つたう
「またね」と君きみは手てを振ふり続つづける
君きみを邪魔じゃましてしまうから
この想おもいは告つげなかった
僕ぼくは手てを振ふる
さようなら、僕ぼくの大切たいせつな人ひと
「雨降amefuるru夜yoruにさよならをnisayonarawo」
誰dareにもnimo気付kiduかれないようにkarenaiyouni
家ieをwo出deたta真夜中mayonakaにni
寝静neshizuまったmatta街machiをwo観miたta時toki
大人otonaになれたninareta気kiがしたgashita
星hoshiのno代kaわりにwarini降fuったtta雨ameがga
金木犀kinmokusei散chiらしてrashite
オレンジorenjiにni染soまるmaru公園kouenでde
「久hisaしぶりshiburi」とto笑waraったtta
このkono夜yoruがga明aけてしまえばketeshimaeba君kimiはもうhamou
遠tooくのkuno街machiへとheto離hanaれてゆくreteyuku
このkono街machiでde居場所ibasyoをwo探sagaしてたshiteta君kimiのno
居場所ibasyoにni結局kekkyokuなれなかったnarenakatta
何一nanihitoつとtsuto君kimiのno願negaいをiwo
叶kanaえられなかったのにerarenakattanoni
「有難arigatoうねune」とto何度nandoもmo君kimiはha僕bokuにni言iうのuno
同onaじji傘kasaのno下shita
ビニbiniールru傘gasaのno雨粒amatsubuがga星hoshiみたいとmitaito君kimiはha笑waraうu
終owaりがriga見miえてるeteru幸shiawaせはseha苦kuruしいshii
空soraがga少sukoしずつshizutsu白shiroくなってくkunatteku
電車densyaのno窓越madogoしにshini笑waraうu君kimiのno頬hooにni涙namidaがga伝tsutaうu
「またねmatane」とto君kimiはha手teをwo振fuりri続tsuduけるkeru
君kimiをwo邪魔jamaしてしまうからshiteshimaukara
このkono想omoいはiha告tsuげなかったgenakatta
僕bokuはha手teをwo振fuるru
さようならsayounara、僕bokuのno大切taisetsuなna人hito