遠とおい夏なつの坂道さかみち どこにもなくなって
ノスタルジアだけが 僕ぼくを許ゆるすこと
本当ほんとうの言葉ことばを 隠かくしあう僕ぼくら
何なんにも変かわらぬよう 口くちをつぐんでいるよ
花はなが 青あおで 染そまっていくよ
屋上おくじょうに登のぼる 空そらの海うみの彼方かなたで 契ちぎり合あっていた
「砂すなになっていくまでその眼めを透すかして?」
いつの間まにか僕ぼくらは 大人おとなになっていた
こんなに間違まちがって 子供こどもみたいだけど
上手じょうずな泣なき方かたも 出来できるようになって
ああ なんてことはない 全すべてが色褪いろあせる
いけないことも かなしいことも
大切たいせつだって 僕ぼくは思おもっていたい 疲つかれちゃうけど
触ふれていたい夢ゆめがここにはあるさ
僕ぼくらはいつも 変かわり続つづけて
憧憬しょうけいもいつか薄うすれていくよ
青あおさで開ひらいた 花はなは萎しおれる
その速度そくどに ああ 取とり残のこされて
綻ほころんでいく 声こえの形かたちは
思おもい出ださないで 結むすびに変かえて
君きみと話はなした 話はなしの中なかで
生いき続つづけている 僕ぼくの頬ほほを打うってよ!
僕ぼくらはいつも 変かわり続つづけて
憧憬しょうけいもいつか薄うすれていくよ
青あおさで開ひらいた 花はなは萎しおれる
その速度そくどに ああ 取とり残のこされて
綻ほころんでいく 声こえの形かたちは
思おもい出ださないで 結むすびに変かえて
駆かけ足あしでまた駆かけ抜ぬけていく
夏なつの斜陽しゃように 晒さらされながら生いきていく。
『はなびらのにおい、まっしろなうみべ、
もうここにはない。
「全すべて」じゃなくなる。
あいしたものは うすれていくよ。
赤あかく滲にじんでいく ソーダ水すいの中なか。』
遠tooいi夏natsuのno坂道sakamichi どこにもなくなってdokonimonakunatte
ノスタルジアnosutarujiaだけがdakega 僕bokuをwo許yuruすことsukoto
本当hontouのno言葉kotobaをwo 隠kakuしあうshiau僕bokuらra
何nanにもnimo変kaわらぬようwaranuyou 口kuchiをつぐんでいるよwotsugundeiruyo
花hanaがga 青aoでde 染soまっていくよmatteikuyo
屋上okujouにni登noboるru 空soraのno海umiのno彼方kanataでde 契chigiりri合aっていたtteita
「砂sunaになっていくまでそのninatteikumadesono眼meをwo透suかしてkashite?」
いつのitsuno間maにかnika僕bokuらはraha 大人otonaになっていたninatteita
こんなにkonnani間違machigaってtte 子供kodomoみたいだけどmitaidakedo
上手jouzuなna泣naきki方kataもmo 出来dekiるようになってruyouninatte
ああaa なんてことはないnantekotohanai 全subeてがtega色褪iroaせるseru
いけないこともikenaikotomo かなしいこともkanashiikotomo
大切taisetsuだってdatte 僕bokuはha思omoっていたいtteitai 疲tsukaれちゃうけどrechaukedo
触fuれていたいreteitai夢yumeがここにはあるさgakokonihaarusa
僕bokuらはいつもrahaitsumo 変kaわりwari続tsuduけてkete
憧憬syoukeiもいつかmoitsuka薄usuれていくよreteikuyo
青aoさでsade開hiraいたita 花hanaはha萎shioれるreru
そのsono速度sokudoにni ああaa 取toりri残nokoされてsarete
綻hokoroんでいくndeiku 声koeのno形katachiはha
思omoいi出daさないでsanaide 結musuびにbini変kaえてete
君kimiとto話hanaしたshita 話hanashiのno中nakaでde
生iきki続tsuduけているketeiru 僕bokuのno頬hohoをwo打uってよtteyo!
僕bokuらはいつもrahaitsumo 変kaわりwari続tsuduけてkete
憧憬syoukeiもいつかmoitsuka薄usuれていくよreteikuyo
青aoさでsade開hiraいたita 花hanaはha萎shioれるreru
そのsono速度sokudoにni ああaa 取toりri残nokoされてsarete
綻hokoroんでいくndeiku 声koeのno形katachiはha
思omoいi出daさないでsanaide 結musuびにbini変kaえてete
駆kaけke足ashiでまたdemata駆kaけke抜nuけていくketeiku
夏natsuのno斜陽syayouにni 晒saraされながらsarenagara生iきていくkiteiku。
『はなびらのにおいhanabiranonioi、まっしろなうみべmasshironaumibe、
もうここにはないmoukokonihanai。
「全subeてte」じゃなくなるjanakunaru。
あいしたものはaishitamonoha うすれていくよusureteikuyo。
赤akaくku滲nijiんでいくndeiku ソsoーダda水suiのno中naka。』