暁 歌詞 浪川大輔 ふりがな付

憧あこがれ白しろい米コメ 米こめ食くう事ことが夢ユメ
夢ゆめ食くう事ことに疲つかれた獏ばくに跨またがりいざ行いけ
睦むつまじきあの時トキ 世せ状じょうに流ながれる恋コイ
路地裏ろじうらに面つら濡ぬらして この道みちをいざ行いけ

花吹雪はなふぶき舞まう霞かすんだ夜よるに 奮ふるい立たたせたのは小ちいさなちょんまげ
もう2度どと戻もどれぬ四畳半よじょうはんで 涙なみだ飲のみ干ほす五臓六腑ごぞうろっぷ

されど進すすめ月つきのない夜よるに それは武者震むしゃぶるいさ小ちいさなちょんまげ
床ゆかになった無念むねんを腰こしに締しめ 言葉ことばを掻かき消けした

嗚呼ああ 呼よんでくれるな 日ひの出で待まつのに言葉ことばはいらない
振ふりかえれば二度にどと歩あゆめないから貴女あなたの名なを風かぜに流ながした

握にぎりしめた小銭ゼニ 膳ぜんじて飲のんだ稗ヒエ
冷ひえた体からだと心こころに夢見ゆめみず明日あしたを斬きり裂さけ
隙間風すきまかぜ入はいる穴アナ 貴女あなたに見みえた夜ヨル
濡ぬれ枕まくら裏返うらがえして明日あしたを見みにいざ行いけ

星屑ほしくず濡ぬらす夜霧よぎり霞かすめて 蛍火けいかが照てらすよ小ちいさなちょんまげ
音おとになった夢幻むげんを握にぎりしめ 涙なみだ飲のみ干ほす五臓六腑ごぞうろっぷ
されば進すすめ何なにもない世よに 誇ほこり掲かかげるのさ小ちいさなちょんまげ
死しに腐くさった無念むねんを胸むねに閉しめ 涙なみだを掻かき消けした

嗚呼ああ 泣ないてくれるな ここに立たつのに涙なみだはいらない
未練みれんに情なさけかけたらもう立たてぬから 貴女あなたの名なを風かぜに流ながした
嗚呼ああ 止とめてくれるな この道みちだけは行いかねばならない
誇ほこり掲かかげた空そらに届とどかなくても 暁あかつきに身みを焦こがされても

(コメ)込こめられた想おもい全すべて (ユメ)夢ゆめ如きさ切きり捨すてたはずなのに
(トキ)解ときあかせない影かげが (コイ)故意こいに心こころ引ひきずり回まわすのさ
この世よに切きれぬ物ものなどないと念ねんじ続つづけた心こころに
貴女あなたがいたのさ

貴女あなたがいたのさ