くたびれた 馬車ばしゃに揺ゆられ
少年しょうねんと 話はなしをした
1000の国くにを 旅たびしたという
その目めが見みて来きたものは
天空てんくうに浮うかぶ城しろや
怪物かいぶつや 宝たからの島しま
ある町まちの 賢者けんじゃは言いった
少年しょうねんの肩かたを抱だいて
「愛あいしか知しらず 生うまれた者ものが
愛あいの意味いみを忘わすれて 生いきてはならぬ」
干ほし草くさの ベッドの上うえ
星空ほしぞらを 見上みあげながら
旅たびに出でた 訳わけを訊きくと
少年しょうねんはそっと泣ないた
「泣ないて叫さけんで 生うまれた者ものが
涙なみだかくし一人ひとりで 生いきてはならぬ」
少年しょうねんは 最後さいごに言いった
「1000の国くにを 旅たびしたけれど
探さがしてた 愛あいはきっと
すぐそばにあったんだ」と
くたびれたkutabireta 馬車basyaにni揺yuられrare
少年syounenとto 話hanashiをしたwoshita
1000のno国kuniをwo 旅tabiしたというshitatoiu
そのsono目meがga見miてte来kiたものはtamonoha
天空tenkuuにni浮uかぶkabu城shiroやya
怪物kaibutsuやya 宝takaraのno島shima
あるaru町machiのno 賢者kenjaはha言iったtta
少年syounenのno肩kataをwo抱daいてite
「愛aiしかshika知shiらずrazu 生uまれたmareta者monoがga
愛aiのno意味imiをwo忘wasuれてrete 生iきてはならぬkitehanaranu」
干hoしshi草kusaのno ベッドbeddoのno上ue
星空hoshizoraをwo 見上miaげながらgenagara
旅tabiにni出deたta 訳wakeをwo訊kiくとkuto
少年syounenはそっとhasotto泣naいたita
「泣naいてite叫sakeんでnde 生uまれたmareta者monoがga
涙namidaかくしkakushi一人hitoriでde 生iきてはならぬkitehanaranu」
少年syounenはha 最後saigoにni言iったtta
「1000のno国kuniをwo 旅tabiしたけれどshitakeredo
探sagaしてたshiteta 愛aiはきっとhakitto
すぐそばにあったんだsugusobaniattanda」とto