万葉集 歌詞 植木等 ふりがな付

(朗詠ろうえい)
世よの中なかは 空むなしきものと 知しる時ときし
いよいよますます 悲かなしかりけり
千せん年以上ねんいじょうも昔むかしの男おとこが
今いまと同おなじよな愚痴ぐちこぼす
なんとかしようよ
まるで同おなじじゃ
サルに顔向かおむけ出来できないよ
(朗詠ろうえい)
ますらをや 片恋かたこいせむと 嘆なけども
思しごのますらを なほ恋こいにけり
千せん年以上ねんいじょうも昔むかしの男おとこが
今いまと同おなじよな 片思かたおもい
いやじゃありませんか
当あたってくだけろ
磯いそのアワビじゃあるまいし

(朗詠ろうえい)
銀しろがねも 金くがねも玉たまも 何なんせむに
勝すぐれる宝たから 子こに如きさかめやも
千せん年以上ねんいじょうも昔むかしの親父おやじが
今いまより立派りっぱな育そだてぶり
学校がっこうの成績せいせき
あてにはならぬ
夢ゆめのある子こが宝たからもの
(朗詠ろうえい)
万葉集まんようしゅう 読よんでつらつら おもんみた
植木うえき等ひとしの 学がくのあるとこ……
なんともはや