徒花の涙 歌詞 ウォルピスカーター ふりがな付

一人ひとりっきり あの子こは泣ないていた 逃にげ出だした過去かこの無力むりょく 思おもい出だして
大切たいせつな記憶きおくを ひた隠かくし 生うまれてはいけなかったと泣ないていた

事変じへんの荒波あらなみが 畝うねりをあげてゆく いづれ誰だれもが通とおる 別わかれ道みちへ
後戻あともどりができない 僕ぼくらの 自由じゆうとは何なにだろうか 出会であってしまう迷路めいろ

生うまれた 代償だいしょうばかりに罪ざいを抱だいて 死しに損そこなった心こころが
のこされた愛あいも奪うばってしまって からっぽになった
解ほどいてよ 痛いたいよ 殺ころしてくれよ うなされた夜よるの行ゆく末すえは
決きめつけられた 痛烈つうれつな惨状さんじょう 苛烈かれつ業苦ごうくの中なかで

泣なき止やんだあの子こは不吉ふきつな子こ あいつはあいつは孤独こどくなんだ
矛盾むじゅんをかき集あつめて 捨すてにゆく姿すがた 自分じぶんには相応ふさわしいと荷にを下おろした

或あるいはいつか 誰だれかのためになり どんな仕事しごとも熟こなせたらいいなって
身みを焦こがした 切せつない思おもい出でに 繋つながれて不自由ふじゆうなのに あの子こは笑わらっていた

誰だれにも 汚けがされていない 真実しんじつの愛あいを 求もとめて生いき抜ぬく心こころが
歩あるけば 水みずをかけられるような 枯かれた世界せかいだろう
つらいのはもう 慣なれっこだって 変かえられないことを知しってる
無力むりょくなままで 笑わらいあえる日々ひび それだけがあなたへ許ゆるすなら 耐たえ抜ぬいてみせて

常世とこよと現世うつしよの境目さかいめに落おちて 天てんと地ちの狭間はざまで宙ちゅうぶらりだろう
お願ねがい あなたは 暗闇くらやみに挑いどむ人ひと 眼差まなざしを向むける先さきに 光ひかりを探さがせる人ひと

いつか あなたの 近ちかくで 泣ないている 誰だれかがいるとしたら
きっと 僕ぼくたちの 涙なみだも その海うみに流ながれつく
濡ぬれた頬ほほに 温ぬくもりの 傘かさをさして 雨あめを凌しのごうよ
決けして迷まよわない 朝あさが来くる 苦くるしみの向むこう側がわに

命いのちの大小だいしょう なんてどこにもないぜ あらゆる全すべての心こころは
永遠とわに輝かがやく閃光せんこうとなって 突つき進すすんでゆけ
愛あいされ過すぎて失うしなった愛あいを 孤独こどくという名なの世界せかいだろう
あの子こは 君きみに出会であうまで 今いまも泣ないているから

そうだ 僕ぼくたちは 苦くるしくても 息いきをする
いつかはそうだ 僕ぼくたちは 嬉うれしくて 泣ないていた

生いきる意味いみそれは 生うまれたこと /(精一杯せいいっぱい 息いきをしようぜ)
僕ぼくたちが生いきる「今いま」のこと /(どんな困難こんなんも乗のり越こえろ)