何なにもない頃ころに生うまれ
だからこそ今いまに残のこる
何なにもない頃ころに生うまれ
だからこそ意味いみがある
木々きぎの揺ゆれ
川かわ 風かぜ 葉は ざわめき
闇やみ 照てらす月つきとそれ
重かさねに
満みち欠かけ ここに
見出みいだされし こよみ
月つきへの畏敬いけい
それ今いまはどこに
柔やわらかく射さす
光ひかりここに浴あびたれ
変かわらなく待まつ
光ひかりどこに投なげかける
満点まんてんの空そらよりも
月つきひとつあれば
皆みなが見みる同おなじ夜空よぞら
何なにも変かわらなけりゃ
自然しぜんは 依然いぜんと
毅然きぜんとしてるが
人間にんげんはどうだろうか?
自みずから首絞くびしめる
叢雲むらくも 花はなに風かぜ 虫むしのしらせ
知しらねえと
今宵こよい 月つきまた輝かがやく
月明つきあかりが
頼たよりのヤモリがよし
満みち欠かけに
引ひかれ見上みあげるが良よい
月つきは語かたらないし
笑わらわないし
何なにも変かわらない
俺おれに唱となえてくれ
これに答こたえておくれ
花はなよ 鳥とりよ
風かぜよ 月つきよ
永久とわに空そらに消きえるまで
月つきの光ひかりを
西にしの空そら 赤あかく染そまる
山々やまやまは静しずけさが増ます
東ひがしの夜空よぞらから
星ほしたち舞まう
大おおきな月つきは辺あたり照てらす
どこからか 吹ふきぬけた
ゆるい風かぜに
咲さく花はな 揺ゆれた
流ながれ流ながれる雲くも どこへ
何故なぜ 傘かさかける?
あの月つきの元もとへ
欠かけては満みちてゆく
浮うき沈しずむ月つきは とどまる
ことなく
流ながれゆく時ときの中なか
今いまも高たかく変かわらず輝かがやく
今宵こよいもろい
世よを忍しのび思おもい
静しずかな水面みなも 月残つきのこし
ゆるりと沈しずみゆく
月つきよ どこへ
急せいては
生いき急いそぐ人ひとよ どこへ
花はなよ 鳥とりよ
風かぜよ 月つきよ
永久とわに空そらに消きえるまで
月つきの光ひかりを
日ひが沈しずみ 大地赤だいちあかく染そまり
空そらを舞まう鳥とりも森もりの中なかに
眠ねむりの支度したく 羽根はねを磨みがく
そっと休やすませ
無むに目めを閉とじる
空そらを舞まう日々ひび
風かぜ 揺ゆらぐ木々きぎの中なかで
清きよく 淡あわく 強つよく生いき
好すきでもなく
ただ 空そらを舞まい
欲よくなどなく また空そらを舞まい
子こを産うみ育そだて
木々きぎの木陰こかげに
巣すを作つくり運はこぶ虫むしをエサに
月つきが見守みまもる
この大地だいちの中なかで
ひたむきに生いきる
毎日まいにちの中なかで
流ながれる時ときは ゆるく
生いき方かたは変かわらずに古ふるく
ありのままの この大地だいちで
また風かぜのままの毎日まいにちへ
花はなよ 鳥とりよ
風かぜよ 月つきよ
永久とわに空そらに消きえるまで
月つきの光ひかりを
花はなよ (咲さき誇ほこり
土つちへと戻もどり)
鳥とりよ (羽はばたく
命いのちは はかなく)
風かぜよ (吹ふき抜ぬける
どこまでもゆける)
月つきよ (月照つきてらす
心奥深こころおくふかく根差ねざす)
花はなよ (咲さき誇ほこり
土つちへと戻もどり)
鳥とりよ (羽はばたく
命いのちは はかなく)
風かぜよ (吹ふき抜ぬける
どこまでもゆける)
月つきよ (月照つきてらす
心奥深こころおくふかく根差ねざす)
永久とわに空そらに消きえるまで
月つきの光ひかりを…
何なにもない頃ころに生うまれ
だからこそ今いまに残のこる
何なにもない頃ころに生うまれ
だからこそ意味いみがある
何なにもない頃ころに生うまれ
だからこそ意味いみがある
何naniもないmonai頃koroにni生uまれmare
だからこそdakarakoso今imaにni残nokoるru
何naniもないmonai頃koroにni生uまれmare
だからこそdakarakoso意味imiがあるgaaru
木々kigiのno揺yuれre
川kawa 風kaze 葉ha ざわめきzawameki
闇yami 照teらすrasu月tsukiとそれtosore
重kasaねにneni
満miちchi欠kaけke ここにkokoni
見出miidaされしsareshi こよみkoyomi
月tsukiへのheno畏敬ikei
それsore今imaはどこにhadokoni
柔yawaらかくrakaku射saすsu
光hikariここにkokoni浴aびたれbitare
変kaわらなくwaranaku待maつtsu
光hikariどこにdokoni投naげかけるgekakeru
満点mantenのno空soraよりもyorimo
月tsukiひとつあればhitotsuareba
皆minaがga見miるru同onaじji夜空yozora
何naniもmo変kaわらなけりゃwaranakerya
自然shizenはha 依然izenとto
毅然kizenとしてるがtoshiteruga
人間ningenはどうだろうかhadoudarouka?
自mizukaらra首絞kubishiめるmeru
叢雲murakumo 花hanaにni風kaze 虫mushiのしらせnoshirase
知shiらねえとraneeto
今宵koyoi 月tsukiまたmata輝kagayaくku
月明tsukiaかりがkariga
頼tayoりのrinoヤモリyamoriがよしgayoshi
満miちchi欠kaけにkeni
引hiかれkare見上miaげるがgeruga良yoいi
月tsukiはha語kataらないしranaishi
笑waraわないしwanaishi
何naniもmo変kaわらないwaranai
俺oreにni唱tonaえてくれetekure
これにkoreni答kotaえておくれeteokure
花hanaよyo 鳥toriよyo
風kazeよyo 月tsukiよyo
永久towaにni空soraにni消kiえるまでerumade
月tsukiのno光hikariをwo
西nishiのno空sora 赤akaくku染soまるmaru
山々yamayamaはha静shizuけさがkesaga増maすsu
東higashiのno夜空yozoraからkara
星hoshiたちtachi舞maうu
大ooきなkina月tsukiはha辺ataりri照teらすrasu
どこからかdokokaraka 吹fuきぬけたkinuketa
ゆるいyurui風kazeにni
咲saくku花hana 揺yuれたreta
流nagaれre流nagaれるreru雲kumo どこへdokohe
何故naze 傘kasaかけるkakeru?
あのano月tsukiのno元motoへhe
欠kaけてはketeha満miちてゆくchiteyuku
浮uきki沈shizuむmu月tsukiはha とどまるtodomaru
ことなくkotonaku
流nagaれゆくreyuku時tokiのno中naka
今imaもmo高takaくku変kaわらずwarazu輝kagayaくku
今宵koyoiもろいmoroi
世yoをwo忍shinoびbi思omoいi
静shizuかなkana水面minamo 月残tsukinokoしshi
ゆるりとyururito沈shizuみゆくmiyuku
月tsukiよyo どこへdokohe
急seいてはiteha
生iきki急isoぐgu人hitoよyo どこへdokohe
花hanaよyo 鳥toriよyo
風kazeよyo 月tsukiよyo
永久towaにni空soraにni消kiえるまでerumade
月tsukiのno光hikariをwo
日hiがga沈shizuみmi 大地赤daichiakaくku染soまりmari
空soraをwo舞maうu鳥toriもmo森moriのno中nakaにni
眠nemuりのrino支度shitaku 羽根haneをwo磨migaくku
そっとsotto休yasuませmase
無muにni目meをwo閉toじるjiru
空soraをwo舞maうu日々hibi
風kaze 揺yuらぐragu木々kigiのno中nakaでde
清kiyoくku 淡awaくku 強tsuyoくku生iきki
好suきでもなくkidemonaku
ただtada 空soraをwo舞maいi
欲yokuなどなくnadonaku またmata空soraをwo舞maいi
子koをwo産uみmi育sodaてte
木々kigiのno木陰kokageにni
巣suをwo作tsukuりri運hakoぶbu虫mushiをwoエサesaにni
月tsukiがga見守mimamoるru
このkono大地daichiのno中nakaでde
ひたむきにhitamukini生iきるkiru
毎日mainichiのno中nakaでde
流nagaれるreru時tokiはha ゆるくyuruku
生iきki方kataはha変kaわらずにwarazuni古furuくku
ありのままのarinomamano このkono大地daichiでde
またmata風kazeのままのnomamano毎日mainichiへhe
花hanaよyo 鳥toriよyo
風kazeよyo 月tsukiよyo
永久towaにni空soraにni消kiえるまでerumade
月tsukiのno光hikariをwo
花hanaよyo (咲saきki誇hokoりri
土tsuchiへとheto戻modoりri)
鳥toriよyo (羽haばたくbataku
命inochiはha はかなくhakanaku)
風kazeよyo (吹fuきki抜nuけるkeru
どこまでもゆけるdokomademoyukeru)
月tsukiよyo (月照tsukiteらすrasu
心奥深kokorookufukaくku根差nezaすsu)
花hanaよyo (咲saきki誇hokoりri
土tsuchiへとheto戻modoりri)
鳥toriよyo (羽haばたくbataku
命inochiはha はかなくhakanaku)
風kazeよyo (吹fuきki抜nuけるkeru
どこまでもゆけるdokomademoyukeru)
月tsukiよyo (月照tsukiteらすrasu
心奥深kokorookufukaくku根差nezaすsu)
永久towaにni空soraにni消kiえるまでerumade
月tsukiのno光hikariをwo…
何naniもないmonai頃koroにni生uまれmare
だからこそdakarakoso今imaにni残nokoるru
何naniもないmonai頃koroにni生uまれmare
だからこそdakarakoso意味imiがあるgaaru
何naniもないmonai頃koroにni生uまれmare
だからこそdakarakoso意味imiがあるgaaru