窓まどいっぱいに貼はりついた 黒くろい空そらが怖こわいから
夜よるに穴あなをあけてみようって計画けいかくさ
白しろく くり抜ぬいてできた 丸まるい穴あなを人々ひとびとは
月つきと呼よんで こよなく愛あいしたそうだ
そこに兎うさぎが 住すみ着ついたんだってね
青あおい星ほしが とても寂さびしすぎて
兎うさぎよ もう泣なかないでおくれ 言葉ことばにできぬ想おもいは そのままに
君きみのかわりに 僕ぼくがうたうから
月つきのしずくというのは 耳みみがとても大おおきいのに
声こえを持もたずに生うまれた君きみの涙なみだですか
例たとえば 僕ぼくらのこの手てのひらでは
タンバリンのような銀ぎんの音色ねいろを
奏かなでることはできないけれど
寂さびしい想おもいを かき消けすように
ほらこうして 空そらいっぱいに
とても とても 楽たのしくて とても とても 嬉うれしくて
はしゃぎ回まわりながら しっぽを振ふる君きみを
少すこしだけ遠とおい場所ばしょから 少すこしでも届とどくように
手てを叩たたきながら 見みつめているからね
窓madoいっぱいにippaini貼haりついたritsuita 黒kuroいi空soraがga怖kowaいからikara
夜yoruにni穴anaをあけてみようってwoaketemiyoutte計画keikakuさsa
白shiroくku くりkuri抜nuいてできたitedekita 丸maruいi穴anaをwo人々hitobitoはha
月tsukiとto呼yoんでnde こよなくkoyonaku愛aiしたそうだshitasouda
そこにsokoni兎usagiがga 住suみmi着tsuいたんだってねitandattene
青aoいi星hoshiがga とてもtotemo寂sabiしすぎてshisugite
兎usagiよyo もうmou泣naかないでおくれkanaideokure 言葉kotobaにできぬnidekinu想omoいはiha そのままにsonomamani
君kimiのかわりにnokawarini 僕bokuがうたうからgautaukara
月tsukiのしずくというのはnoshizukutoiunoha 耳mimiがとてもgatotemo大ooきいのにkiinoni
声koeをwo持moたずにtazuni生uまれたmareta君kimiのno涙namidaですかdesuka
例tatoえばeba 僕bokuらのこのranokono手teのひらではnohiradeha
タンバリンtanbarinのようなnoyouna銀ginのno音色neiroをwo
奏kanaでることはできないけれどderukotohadekinaikeredo
寂sabiしいshii想omoいをiwo かきkaki消keすようにsuyouni
ほらこうしてhorakoushite 空soraいっぱいにippaini
とてもtotemo とてもtotemo 楽tanoしくてshikute とてもtotemo とてもtotemo 嬉ureしくてshikute
はしゃぎhasyagi回mawaりながらrinagara しっぽをshippowo振fuるru君kimiをwo
少sukoしだけshidake遠tooいi場所basyoからkara 少sukoしでもshidemo届todoくようにkuyouni
手teをwo叩tataきながらkinagara 見miつめているからねtsumeteirukarane