空そらへと続つづく糸杉いとすぎよりも
冥くらい土つちの中なかの
わたし達たちの方ほうが
天てんを知しっている
割われて墜おちる破片はへん
血ちで受うけ止とめながら
蜜蝋みつろうの肌はだ 溶とかし薫くゆらせ
玻璃はりの骨ほね 砕くだいて
この身みで包つつむものは
腐敗ふはいせぬ魂たましい
遙はるかな古代むかしでも
在あらざる未來みらいでも
ずっと
失なくしたのは青あおい翼つばさ
太陽たいようの民たみに愛あいされた証あかしの
此処ここにいると伝つたえたくも
届とどけたいのは誰だれ
見目麗みめうるわしくそして醜みにくく
生うまれついたけれど
わたし達たちはけして
神かみの子こでなく
毒蛾どくがの鱗粉りんぷんに
送おくられる葬列そうれつ
光ひかりの筋すじを導みちびくものは
信仰しんこうか幻戯げんぎか
眼蓋まぶたの世界せかいこそ
崩壊ほうかいせん現実げんじつ
果はての泥濘ぬかるみから
息いきを返かえすはあと少すこし
授さずかるのは黒くろい翼つばさ
天使てんしと悪魔あくま 抱擁ほうようの印しるしの
もうひとつの鼓動こどうはいま
細ほそい肢体からだを破やぶる
目めを閉とじて目めを開あけて
夜明よあけより闇夜やみよより
破瓜はかなくて解体かいたいと懐胎かいたいの
死しと再生さいせい
生うまれるのは白しろい翼つばさ
抱だきしめるのが
叶かなうというのなら
其処そこに行いくと伝つたえられる
待まっているのは何なに
羽撃はばたくだけ
舞まい上あがるのは
こんなにも容易たやすい
もっと高たかく
もう許ゆるされぬ落下らっか
空soraへとheto続tsuduくku糸杉itosugiよりもyorimo
冥kuraいi土tsuchiのno中nakaのno
わたしwatashi達tachiのno方houがga
天tenをwo知shiっているtteiru
割waれてrete墜oちるchiru破片hahen
血chiでde受uけke止toめながらmenagara
蜜蝋mitsurouのno肌hada 溶toかしkashi薫kuyuらせrase
玻璃hariのno骨hone 砕kudaいてite
このkono身miでde包tsutsuむものはmumonoha
腐敗fuhaiせぬsenu魂tamashii
遙haruかなkana古代mukashiでもdemo
在aらざるrazaru未來miraiでもdemo
ずっとzutto
失naくしたのはkushitanoha青aoいi翼tsubasa
太陽taiyouのno民tamiにni愛aiされたsareta証akashiのno
此処kokoにいるとniiruto伝tsutaえたくもetakumo
届todoけたいのはketainoha誰dare
見目麗mimeuruwaしくそしてshikusoshite醜minikuくku
生uまれついたけれどmaretsuitakeredo
わたしwatashi達tachiはけしてhakeshite
神kamiのno子koでなくdenaku
毒蛾dokugaのno鱗粉rinpunにni
送okuられるrareru葬列souretsu
光hikariのno筋sujiをwo導michibiくものはkumonoha
信仰shinkouかka幻戯gengiかka
眼蓋mabutaのno世界sekaiこそkoso
崩壊houkaiせんsen現実genjitsu
果haてのteno泥濘nukarumiからkara
息ikiをwo返kaeすはあとsuhaato少sukoしshi
授sazuかるのはkarunoha黒kuroいi翼tsubasa
天使tenshiとto悪魔akuma 抱擁houyouのno印shirushiのno
もうひとつのmouhitotsuno鼓動kodouはいまhaima
細hosoいi肢体karadaをwo破yabuるru
目meをwo閉toじてjite目meをwo開aけてkete
夜明yoaけよりkeyori闇夜yamiyoよりyori
破瓜hakaなくてnakute解体kaitaiとto懐胎kaitaiのno
死shiとto再生saisei
生uまれるのはmarerunoha白shiroいi翼tsubasa
抱daきしめるのがkishimerunoga
叶kanaうというのならutoiunonara
其処sokoにni行iくとkuto伝tsutaえられるerareru
待maっているのはtteirunoha何nani
羽撃habataくだけkudake
舞maいi上aがるのはgarunoha
こんなにもkonnanimo容易tayasuいi
もっとmotto高takaくku
もうmou許yuruされぬsarenu落下rakka