散ちりゆく桜さくらに 涙なみだぐみ
薄すすきの風かぜに 指ゆびを噛かむ
十七じゅうしち・八はちの 通とおり道みち
わたしはわたし 他人ひとは他人ひと
画かいては消けして また画かき直なおし
…… 女おんなの倖しあわせ 水みずの地図ちず
器うつわを斜ななめに 傾かしげても
中身なかみの水みずは 動うごかない
割わり切きりながら なぜ揺ゆれる
故郷遠ふるさととおく 母ははの顔かお
面影おもかげしみる 睫毛まつげを濡ぬらす
…… 女おんなの倖しあわせ 水みずの地図ちず
心こころをいろどる 花蔭はなかげを
こぼれ陽拾びひろい たどる道みち
春待草はるまちぐさは いつか咲さく
信しんじることが 生いきること
明日あしたに夢ゆめを ひそかにつなぐ
…… 女おんなの倖しあわせ 水みずの地図ちず
散chiりゆくriyuku桜sakuraにni 涙namidaぐみgumi
薄susukiのno風kazeにni 指yubiをwo噛kaむmu
十七juushichi・八hachiのno 通tooりri道michi
わたしはわたしwatashihawatashi 他人hitoはha他人hito
画kaいてはiteha消keしてshite またmata画kaきki直naoしshi
…… 女onnaのno倖shiawaせse 水mizuのno地図chizu
器utsuwaをwo斜nanaめにmeni 傾kashiげてもgetemo
中身nakamiのno水mizuはha 動ugoかないkanai
割waりri切kiりながらrinagara なぜnaze揺yuれるreru
故郷遠furusatotooくku 母hahaのno顔kao
面影omokageしみるshimiru 睫毛matsugeをwo濡nuらすrasu
…… 女onnaのno倖shiawaせse 水mizuのno地図chizu
心kokoroをいろどるwoirodoru 花蔭hanakageをwo
こぼれkobore陽拾bihiroいi たどるtadoru道michi
春待草harumachigusaはha いつかitsuka咲saくku
信shinじることがjirukotoga 生iきることkirukoto
明日ashitaにni夢yumeをwo ひそかにつなぐhisokanitsunagu
…… 女onnaのno倖shiawaせse 水mizuのno地図chizu