(一)
菜なの花畠はなばたけに 入いり日薄ひうすれ
見みわたす山やまの端は 霞かすみふかし。
春風はるかぜそよふく 空そらを見みれば、
夕月ゆうづきかかりて におい淡あわし。
(二)
里さとわの火影ほかげも、森もりの色いろも、
田中たなかの小路こみちを たどる人ひとも、
蛙かわずのなくねも、かねの音おとも、
さながら霞かすめる 朧月夜おぼろづきよ。
(一)
菜naのno花畠hanabatakeにni 入iりri日薄hiusuれre
見miわたすwatasu山yamaのno端ha 霞kasuみふかしmifukashi。
春風harukazeそよふくsoyofuku 空soraをwo見miればreba、
夕月yuudukiかかりてkakarite においnioi淡awaしshi。
(二)
里satoわのwano火影hokageもmo、森moriのno色iroもmo、
田中tanakaのno小路komichiをwo たどるtadoru人hitoもmo、
蛙kawazuのなくねもnonakunemo、かねのkaneno音otoもmo、
さながらsanagara霞kasuめるmeru 朧月夜oborodukiyo。