群集にサヨナラ 歌詞 月丘リオ ふりがな付

電線でんせんの上うえからキーキーと刺ささる
五月蝿うるさい鳴なき声ごえが耳みみに障さわる
綺麗きれいに並ならぶ椋むくの群むれが
何なにかに似にていて 気持きもち悪わるいの

嗚呼ああそうだ 嫌きらわれていた
あの人間にんげん集団しゅうだんに似にている
どこへ行いくにも何なにもするにも
1人ひとになれないあの子こたちみたい

馬鹿ばかげてる
"みんな一緒いっしょずっと一緒いっしょ"
笑わらわせんな
全部ぜんぶ嘘うそのくせに

誰だれもはみ出ださない
丸まるくおさまる
友達ともだちごっこは楽たのしいのかい
嗚呼ああつまらない嗚呼ああくだらない
わたしはわたしを歩あるくだけ

一石いっせきを投とうじて
椋むくの群むれは飛とんで行いった
一石いっせきを投とうじても
群むれは群むれのままだった
一石いっせきを投とうじて
今いまに見みてろと笑わらえたら
一石いっせき投なげつけて
サヨナラ サヨナラ

みんな同おなじ髪型かみがたメイク持もち物もの
"同おなじ"ことが仲間なかまの証あかし
昨日きのう決きまったターゲットの行動こうどう観察かんさつ
全部ぜんぶ全部ぜんぶどうでもいい
知しらなければ蚊帳かやの外そと
ノーと言いえば敵てきになる
白々しらじらしい吐はき気けのする
「可愛かわいい」の塗ぬりつけ合あい

自分じぶんの物差ものさしで測はかれるものだけが
普通ふつう、それ以外いがい可笑おかしいのかい
嗚呼ああ浅あさはかでお話はなしにならない
歪ゆがんだ物差しソレを今いま壊こわすよ

一石いっせきを投とうじよ
椋むくの群むれは飛とんで行いくさ
一石いっせきを投とうじよ
群むれは群むれのままだって
一石いっせきを投とうじよ
今いまに見みてろと笑わらうんだ
一石いっせき投なげつけて
壊こわれた音おとが始はじまりの合図あいずさ

あなたの心こころにわたしの心こころに
溜たまった泥どろを吐はけ
掠かすれていてもいい 声こえを聞きかせて
微かすかな光ひかりを一緒いっしょに灯ともすよ
あなたと あなたと あなたと
その心こころに