野生のリサ 歌詞 中村雅俊 ふりがな付

チェリー街がいのドラッグ・ストア
今頃いまごろ灯あかりがつく頃ころ
ジューク・ボックスが くり返かえし
いつもの歌うたを 歌うたうはず
ごめんよリサ ぼくはもう
向むかいの椅子いすには 座すわれない
君きみと描えがいた 静しずかな暮くらしは
やっぱり 遠とおいあこがれ

パイプを片手かたてに 肩かたをすくめて
気きのいい主人しゅじんが言いうだろう
"あいつは野生やせいの鳥とりさ
カゴで飼かうのは 無理むりだよ"と
ごめんよリサ ゆうべまで
家族かぞくに会あおうと 思おもってた
ここで仕事しごとをみつけて 住すもうと
朝あさまでめざめ 迷まよった

闇やみに浮うかぶドラッグ・ストア
旅立たびだつバスから見みた時とき
いつものテーブル 美うつくしい
影かげが頬ほおづえついていた
ごめんよリサ 愛あいさえも
風かぜの呼よび声ごえを ぬぐえない
君きみと描えがいた 静しずかな暮くらしは
とてもきれいな 幻まぼろし