蝶と花と蜘蛛 歌詞 ひとしずく×やま△ feat. 鏡音リン,鏡音レン,VY2 ふりがな付

叶かなわぬ恋こいの感情かんじょうに
振ふり回まわされて 傷きずつけ合あっても
慈悲深じひぶかき愛あいの女神めがみよ
戯たわむれに 恋こいを、殺ころさないで……

偶然響ぐうぜんひびいた 幼おさなき日ひの歌声うたごえ
遠とおい想おもいびとに、再ふたたび巡めぐり会あう

見慣みなれぬ面影おもかげ
刹那せつなに目めを奪うばわれ
そっと、踊おどる蝶ちょうに糸いとを掛かけた

密ひそやかなるうちに絡からむ
蜘蛛くもの糸いとのように
無邪気むじゃきに飛とび舞まう蝶ちょうの
綺麗きれいな羽はねに手てを伸のばす

揺ゆらめく恋こいの糸いとの
罠わなにかかった蝶ちょうを捉つかまえて
震ふるえる羽はねの鱗粉りんぷんに
口くちづけて そっと絡からめとった
……逃にがさないよ？

囚とらわれた愚おろかな蝶ちょうは
逃にげ出だせぬまま 罠わなに溺おぼれてく
慈悲深じひふかき月つきの女神めがみよ
戯たわむれに 夜よるを明あかさないで……

募つのらす想おもいを 祈いのるように囁ささやく
初恋はつこいの淡あわい夢ゆめは 砕くだけ散ちった

密ひそやかなるうちに
ふと佇たたずむ、花はなのように
可憐かれんに飛とび舞まう蝶ちょうを
見みつめることしか、できない

芽生めばえた恋こいの花はなに
ひらり止とまった 蝶ちょうに囚とらわれて
奪うばわれた蜜みつの香かおりに
酔よわされて そっと、想おもい焦こがす
……愛あいしてる

欲深よくぶかき愚おろかな蝶ちょうは
気高けだかい花はなの 毒どくに侵おかされて
麗うるわしき愛あいの女神めがみよ
戯たわむれに 恋こいを、殺ころさないで……

叶かなわぬ恋こいの感情かんじょうに
振ふり回まわされて そのたび、絆きずなされ
羽はばたきに疲つかれた羽はねの
休やすめ方かたさえ 分わからないの
助たすけて……

許ゆるされぬ恋こいの花はなは
実みのらぬうちに 枯からしてしまおう
噎むせ返かえる残のこり香かおりだけを
この胸むねの奥おくに閉とじ込こめて……

解ほどけない恋こいの糸いとに
絡からまったまま もがき続つづけても
慈悲深じひふかき愛あいの女神めがみよ
戯たわむれに 恋こいを、殺ころさないで……